奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

抗う

2012-12-20 | 心詩~こころうた・己
ひとつの石つぶてが
いく粒にも砕け散るように

ひとつの失望が
体中に弾け飛び
何百ものダメージを
心に与える

打たれ強くなど
なれなかった
かわす術さえ
備わらなかった

馬鹿正直なほど
真正面から受け止め
醜態など晒せぬと
ひとりですべて抱え込む

もう とっくに
力尽きているのに


なんのための人生か──

あの頃と同じ思考に
また支配されている

ただ生きているだけならば
なんの価値もない

なにも生み出さず
ただ毎日を
繰り返すだけの人生ならば

どこにも吐き出せない感情を
もがきながら
足掻きながら
胸の底に封印する

こんなくだらない運命に
いつまで纏わりつかれる
宿命(さだめ)なのか

希望など
どこにもないのか


こんな感情に襲われるたび
もう終わってしまいたいと
惨めに嘆くだけの
自分に苦しめられている

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