神奈川絵美の「えみごのみ」

再び雨の中を、工芸館へ

先週末の某日は、夜から医学関係の勉強会。
早めに家を出て、北村武資さんの後期の展示を観に行くことにした。



生憎の悪天候。
前期の展示を観に行った日も、しとしと雨が降っていた。
福本潮子さんのトルファン綿の着物に、
きはだ色の、読谷山花織の帯で。


この着物は一年ほど前に“お色直し”をして
よくある白の居敷当てから、薄青に染めた綿麻生地に変更し、
おくみまでつけてもらった。
単が基本の綿着物では、このように「上前まで裏がついている」と
寒い日などはなかなかの防寒になる。
(下前にはついていません)


半衿は、白だと寒々しいかな…と思って
ろうけつ染めの衿をつけた。
千葉のデパートで、数百円で買ったハギレだ。
そして襦袢は、ひそかに桜。



そしてこの日は、雨ということで…。


念願の雨ゴート初おろし
今まで使っていたポリと比べると、
格段に軽くてしなやか。
真冬の強い雨なら、厚地のポリの方が防寒にもなりいいかも知れないけれど、
持ち歩きまで考えると、こちらの方が断然扱いやすい。
不快な静電気も起こらなかったし。
着たときのラインもスッキリ。無駄がない。


北村さんの展示は、
後期はどちらかといえば、経錦の方が見応えがあったかな。
「白茶地経錦着物」(2010年)という作品では、
名前通り、白茶(オフホワイトに近い)の生地(紬に見えました)に、
ベージュに転んだピンクと
甘いこげ茶で変わり丸文が少しずつずれるように配されていて、
その色の組み合わせがとても好みだった。

北村さんの着物にはとても手が届かないけれど、
いつか結城紬で、この色の組み合わせをオーダーできたらなあ

コメント一覧

神奈川絵美
すいれんさんへ
こんにちは
寒さの残るこの日には、ちょっと薄手でしたが、着心地はとても良かったです。
ご推薦くださって、ありがとうございました
北村さん、私も帯が欲しいです・・・!
あと、予算を度外視すれば羅のコートも。ホント、欲望は尽きませんねぇ
すいれん
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
お早いデビューですね。でも、軽くてしなやかで着てみて、持ってみて分かる雨コートですよね。 北村武資さん、私は帯が欲しいな~。
欲望はつきませぬ。
神奈川絵美
オンブルパルフェさんへ
こんにちは
この裏のつけ方は、山本きもの工房さん独自のもののようですので、工房に言っていただければ伝わります。

雨ゴート、褒めてくださって嬉しいです
立ち方にはさして工夫はありませんが、“ぞろっと”しないのがいいですよね。
オンブルパルフェ
http://ameblo.jp/herend-tarte/
やっぱり、トルファンの藍色お似合いです。裏もすてきな色です。あの作り方は、なんてオーダーすればいいのでしょうか?
そして、ついにデビューですね。
小雨がうれしいお天気になったのでは。
ラインがホント綺麗。遠くからみた立ち姿が、この頃気になるのですが、間違いなく、スポットライトがあたる立ち姿ですね。
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