神奈川絵美の「えみごのみ」

五十マイナス一歳の手習い

食にはそれほどごだわりのない私だけれど、
歳とともに優しい味が好きになって、
どれか、と言われれば和食を好むように。

(和食って、凝ったものでなければ
煮るだけ、焼くだけで簡単ですしね

それで、何となく基本をさらってみたくなり、
月1で3カ月、知人のお教室に通うことに。

お世話になるのは……

     (写真はフェイスブックより)
江東区でカフェも併設している、
幸菜庵の三ツ山幸子先生。

実は先生とは、
10年近く前に、神楽坂の「きもの 英」さんのイベントで
知り合い、
その後、改装前の渋谷駅の地下道で、ばったりお会いするなんて
ハプニングもあったりして、
フェイスブックを始めてからは、共通の知人がいることもわかって
ゆるいお付き合いが続いていました。
でも、お料理を習うのは初めて。


カフェ併設のお教室の外観。


私が申し込んだクラスは、茶懐石の基礎。
私は亭主もしないし、水屋に入ることもないけれど、
お出汁の引き方や魚、野菜の切り方等々の基礎をさらえるということで。

これは10人ほどの生徒が手分けしてつくった
実際のもので、
今回は真鯛のお刺身の向付に、
茄子と落し辛子の味噌汁に
一文字ご飯。


初めて参加してみて、いいなあと好ましく思ったのが、
先生の教室では単にレシピの説明と実習だけでなく、
茶懐石の各料理に込められた、おもてなしの心とか、
茶事の全体の流れがイメージできるレクチャーを
いただけること。
上の写真のような、“おめざ”とお茶とともに。

例えば
(お茶を習っている人は、よく知っていることと思いますが)
10月は炉開き前の「名残」の時期なので、
メニューは全体的に地味に。
合わせ味噌の配合は、塩分調整の意味で季節によって変え、
冬は甘い白味噌を多く、夏は辛口の赤だし八丁味噌を多めに。
(愛知の八丁味噌とは違うものだそうです)
お造りは白身が基本だけれど、季節のものならまぐろやかつおが出ることも。
加減酢は、醤油の辛みをやわらげ、お皿をきれいにする(食べきる)役割が。

などなど、たった1回のレッスンでも、ここに書ききれないほど
いろいろなことを教わりました。
味噌の濾し方、刺身の切り方などの実践編や、
食事のマナー、漆器の取り扱い方も。

私……、足を引っ張ったらどうしよう
内心、どきどきでしたが、
初々しいお嬢さんがお母さまとともに参加していたり、
お茶を習い始めたばかり、という方も多く、
緊張せず楽しく実習できました。


本当は、着物で参加してみたかったけれど、
初めてでもし、足手まといになったら申し訳ない、と
今回は洋服で。

少し明るさ調整していますが、顔の写りが暗いですねー。
コムサのティファニーブルーのシャツに、リステアのボトムスでした。

来月は、時間に余裕があったら、洗える着物で参加したいと
思います!


※幸菜庵のホームページはコチラ
 私の知人は松花堂弁当のクラスに3年以上通っているそうです。
※今回のエントリーは、着物とは直接関係ありませんが、
 茶懐石料理の話題なので、「着物あれこれ話」にカテゴライズしました。

コメント一覧

神奈川絵美
sachikoさま
こんにちは
新幹線で! 素晴らしいですね。そして愛だわ~
私は本当に基礎の基礎なのですが、
それでもいろいろ新たな発見があり、楽しかったです
茶懐石の料理教室は、今はなかなかないみたいで
先生のところ、好評のようですよ。HPぜひぜひ
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは
精進料理! 教えてくれるところがあるといいですね。
茶懐石もかなり、レアみたいです。
ちょっとした工夫で、美味しくなったり
美しい所作になったり、といったポイントを知ると
習いにきた甲斐があったなと思います
sachiko
魅力的なお教室~
絵美さま

わぁ~~ 食べること&お料理大好きには通いたいお教室ですわ~

20数年前に月一で小出刃持参で 懐石料理習いに新幹線で通いました
美味しいお料理は誰かさんに還元されるので(笑)

お話し伺っただけでも魅力的なんですもの 早速HPにお邪魔してみましょ
Tomoko
習い事って自己流ではわからない部分にたくさん発見がありますよね。
私は精進料理を習ってみたいです〜。
神奈川絵美
ゆきさんへ
こんにちは
日々是好日、私も以前読みました~お茶に興味わきますよね、あの本。
おっしゃる通り、お料理もお茶の心も両方、
教えていただけて勉強になります。
先生も、良い意味でおっとりしていて、
必ずこうでなきゃ!といったぎすぎすした感じがゼロ
なのが嬉しいです。
まあ実技は、私などぜんぜんものになりそうに
ありませんが、楽しいのがイチバンですよね
ゆき
ぴったり♪
始めたのですね!えみさんにぴったりの雰囲気の料理教室かと思います。
私は50の手習いで初めて茶道をかじりましたが、覚えが悪すぎて~ギブアップ
茶事での懐石は、食べる順番や何口で食べるとか!全て決まりがあることには驚愕でしたあ(汗
茶道は ある意味 修業に通ずるものがありますね。禅の世界観みたいな...
数ヵ月前「日々是好日」森下典子著を読んだら、またムクムクとお茶したくなりました。

お料理と茶の心 両方学べて楽しそうです(^o^)v
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
和食、お腹にも心にも優しい気がします。
お客様への心遣いも含めて、繊細な一面も
ありますしね。

先日、伺ったときは先生、お着物でしたよ。
私は初めてだったので、わからないのですが、
HPの写真を見る限り、いつもお着物なのでは……。
英さんとつながりがあるので、たぶん洗えるお着物かと。
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
イタリアンもフレンチもいいけれど・・・やっぱり私は和食が一番好き!です。和食って奥が深いですよね。器と食材で陰陽があったり。つくづく日本人の感性って凄いな〜って思います。
ところで先生は毎回お着物でお料理を作っていらっしゃるの? 
神奈川絵美
sognoさんへ
こんにちは
うちからは遠いのですが、行った甲斐がありました
お味噌汁の辛子は、すんなり溶けるようゆるめに、
など、ちょっとしたことにも気遣いがあるものだなあ、と・・・。
来月、また行ったら記事アップしますね~
sogno
ご無沙汰しています。
茶懐石料理、その言葉だけでもうっとりしてしまいます。

たった一回だけでも書ききれないくらい教わった・・・

って、充実ぶりが良く分かりますね。
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