神奈川絵美の「えみごのみ」

春を呼ぶ九谷

(前回の続き)

春らしい色を、と思って

松山好成さんの帯締めはパステル調を
むら田さんの帯揚げは薄い水色を選びました。
羽織がないと、ちょっとメリハリに欠けるかな。

さて

新宿三丁目から都庁方面をのぞんで。
仕事のついでに、駅東口の柿傳ギャラリーで
九谷焼の展示を観ました。


石川県には九谷焼の後継者を育てる県立の機関
「九谷焼技術研修所」があり、
今回の展示の多くは、そちらを修了した作家さんたちによるもの。

ギャラリーの方のお話しによると
石川県は九谷焼をつくるのに適した環境が整っているので
(まあ、当然といえば当然ですが)
他県出身の方も地元に戻らず、石川県で創作活動を続けるケースが
とても多いのだそう。

プロフィールをぱっと眺めたところ、
昭和末~平成生まれの方が多く、
作品も、私がよく知る伝統色の濃いものとは一味違った
モダンポップなものが目につきました。

とりわけ惹かれたのは

こちらの作品で、昔からある筒描きという手法で
細かなレース文様が立体的に焼き付けされています。
(筒描きは大雑把にいえば、生クリームを絞るようなスタイル)

見込み部分も繊細なレース文様が施され
近づいて見ずにはいられません。

繊細といえば別の作家さんの

こちらの作品も、洋風というか
不思議の国のアリス風というか
九谷とは、言われないと私などはわからないかも……。


こちらはお師匠さん、重鎮の作品。
赤絵の作品も多かったです。

こちらの展示の会期は終了しているのですが
4月はこちらが。
 ↓

奈良の工芸で、お茶道具が中心だそう。
柿傳ギャラリーはこじんまりしていて
平日なら混雑もまずなく、無料でさっと観られるので
また新宿へ行く機会があったら、立ち寄ろうと思います。

コメント一覧

kanagawa_emi
Medalogさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね。赤絵は九谷と言われればそうか、と思うのですが
全体的に端正で繊細ですよね。
萩焼、渋いですね~重厚感あってお茶も美味しくいただけそう。
器もいろいろ凝りだすと、はまっちゃいますよね^^;
Medalog
私が知っている九谷焼とは随分違う柄付けですが、どれも素敵ですね。
以前、萩焼の現代の作家さんの茶碗を買い求めて気に入っているのですが、九谷焼の現代作家さんたちも気になります…。
kanagawa_emi
香子さん、こんにちは!
そうなんです、私も緑系の帯締めにすればよかったなあと
後から思ったりして。

春になると何となく、白っぽい器に目が行きます^^
一年以上前、日本橋三越でほんのり桜色したおちょこ(だったかな)を
一緒に見たの、覚えていますでしょうか。
結局、肌質がざらっとしていて着色しやすいのかな、と思い
あきらめたのですが、お色味はとーっても可憐で素敵でしたよね。
今でも思い出すことがあります。
香子
そういえば絵美さんは器がお好きでしたね♪

そうなんですよ、春はパステル系が似合うんですが
どこか締める色を入れたくなりますよね。
ワタシもこの間 桜の帯を締めましたが
桜色の帯揚げは止めて、結局いつもの緑にしちゃいました(笑)
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