神奈川絵美の「えみごのみ」

上方の浮世絵

さて、国立劇場敷地内にある
伝芸情報館では

上方の浮世絵展が開催中で、
文楽を見に行くついでに、立ち寄ってみたところ


かなり見ごたえがあり、写真もOKで
思っていたよりもたっぷり時間をかけて、楽しみました。

今まで、浮世絵の地域差などあまり、気に留めていなかったのですが

役者絵一つにしても、江戸の浮世絵は顔立ちがしゅっとして
いるのに対し、上方はより、リアルさを大切にしていたそうで
丸みがあり「まったり」したラインが特徴。
また、金や銀の絵具が多用されていて全体的に江戸よりは
重厚な印象を受けました。


気に入った一枚。江戸の粋とはちょっと違う
カッコよさがあるような。


珍しい、文楽を題材にした一枚。


こうした冊子タイプや

顔アップの構図

庶民も気軽に手にとりやすいような判型も
流行ったそう。


すごろく。これはよくありますよねー。

明治に入ると

赤のきれいな輸入絵具が使われるようになり、
絵柄も洋風の要素が。

この時代は、少し前に見た揚州周延もそうだったけれど
文明開化の香りがしてなかなか個性的だし、
華やかで好ましく思いました。

こちらの展示は4月まで開催されていますので
ついでがあったら、よかったら立ち寄ってみられると
いいと思います。

コメント一覧

kanagawa_emi
香子さん、こんにちは!
当初「ちょっと見」くらのつもりでいたら、思いのほか
見ごたえあり、慌てて劇場へ行きました^^;
上方、まったり、と言われればそうかなあという感じですが、
江戸と上方の比較展なんてもしあったら、もっとわかりやすいのかも知れませんね。
香子
ほんと、全部写真OKで作品数もけっこうあり見応えありましたね。
どこがどうとは言い切れませんが、確かに上方と江戸の違いはありました。
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