神奈川絵美の「えみごのみ」

タックが大事

どうも私は、仕事が多忙になるほど
ブログにも手間のかかることをしたくなる傾向がある。
(現実逃避のあらわれ?)

少し前、着付けのプロに
短時間だがポイントを押さえたレクチャーを受けた中で、
自分の覚書のためにも、ここに記しておきたいと
思ったことがらがある。

「脇線のタック」だ。

この写真のように、私はどうも着るときに
上前をかなり引き上げてしまうことが多い。


おのずと、脇線はまっすぐ下に落ちず、
裾に向かうほど前に流れやすくなる。
そして、この写真のときはどうだったか覚えていないが、
上前のお腹の下あたりに、ドレープのようなしわが
できることも。


オーバーにあらわすと、こんな感じ。
右の方に、縦方向に傾いて走っているのが脇線。
左の方の、薄い縦の線がおくみ付け線。

こうならないようにするには、
裾を決めて腰紐を締めるとき、
脇を数ミリ~1cmほどつまんで後ろ身頃方向へ倒す、
すなわちタックを寄せると良いそうだ。


これが、腰紐をかける直前だとすると・・・
(写真ほぼ中央が脇線。向かって左が上前、右が後ろ身頃)


こんな感じ。
実際には腰紐を後ろに回すとき、脇線をつまんで後ろに倒す。


アップにすると、こんな感じ。

鏡を見ながら、裾線がまっすぐになるよう、
寄せるタックの分量を加減する。
なお、少し丈が短くなるので、
裾を決めるときに予め長めにしておくといいかも。

着付けをきちんと習っている人には、
当然のことなのかも知れないけれど、
もし私のように、独学で入った人が見て
参考になるのでしたら幸いです。

コメント一覧

神奈川絵美
Medalogさんへ
こんにちは

>背中がくぼんでいて
あっ、きっと私、これですこれ! 帯締めた後でもタレの下から背中に手が入れられちゃうの
胴周りの補正はしているのですが、きっと背中の下、腰の部分がくぼんでいるのでしょうね。
面倒くさがらず、ここにも何か入れてみます
Medalog
へぇ~、脇にタックですか。初めて聞きましたが、次に着物を着る時に試してみようかな。
上前の上げ加減は、最近私も悩み出したところです。
なかなかこれという上げ具合が決まりません。着る着物によっても、ちょうどいい上げ加減が違う気がするし。

後ろのドレープって、もしかしたら背中がくぼんでいて腰紐でその部分の布を持ち上げきれないからではないでしょうか?(違ったらごめんなさい)
私の場合ですが、腰のくぼみに補正を入れたらドレープができにくいような気がします。
神奈川絵美
Miwakoさんへ
こんにちは そうなのですね。私は実用とのバランスがあるので、あまり裾つぼまりで歩きにくくならないようにしています。
逆に、「畳の上」はホント滅多にないなあ・・・。お茶をされる方は、いろいろと工夫されていますよね。
Miwako
紬と柔らかモノの違い
上・下前を思いっきり引き上げる着方は、紬系のものだと思っていました。

私は逆に柔らかモノで着付けを覚えたので、たまに紬を着ると、裾がぶわっと広がってしまうのですよ。だから、紬の時は、思い切って裾すぼまりに着付けるのだと思いました。

私は、全身映る鏡を見ながら着付けてます。裾線も確認できていいです。
ずっと草履でいるのか、履物を脱いで畳の上にいる方が多いかでも、着丈の長さを違えます。
神奈川絵美
セージグリーンさんへ
こんにちは わぁアドバイスありがとうございます
後ろをたるませないことがポイントなのですね。いわれてみれば、私は下前を左手で引く、ということを今までしてきませんでした。
今度やってみます!
セージグリーン
ドレープ
下前と上前を合わせたら、左手を身八つ口から入れて、下前の襟先を持ち、右手は上前の襟先の見頃をもって、しかりと左右に引き締めると、着物が腰にピッタリとつき、ドレープはでにくいのではないでしょうか?
さらに、腰紐を締めてから、後ろのおはしょりをしっかり引き上げているかどうか確認することで、より確実になると思います。
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは 私も後ろのドレープ、気になります! あれってどうしてそうなってしまうのでしょう。

裾の合わせ方は、私、少し前までは浅め(細身)だったのですが、取材や打ち合わせで座るとしばしば前が開いてしまうので、今は意識して深く合わせるようにしています。でもあまりやりすぎると、正面の立ち姿が美しくないので、バランスに悩むところです。
Tomoko
私も裾線を決めて、上前を体にあてるとき、まず水平に腰に巻きつえていき、手首だけ軽く引き上げ(おくみから褄先だけ)るよう教わりました。
でもね、襦袢の衿と同じで、絵美さんらしいバランスであればいいんじゃないですかね。
ちなみに、私は褄先の上げ下げよりも、後ろ姿!あのお尻が垂れ下がるようなドレープが出る腰の巻き方が気になります~。
あの尻下がり巻きがキライで、また裾のあわせ(上前の重なり具合)はついつい細身にあわせてしまいます。お茶人さんや舞をなさる方は深くあわせていらっしゃる方が多いですよね。腰を落としたときに膝がわれませんしね。
あ、すいません、駄話で長くなってしまいました。。。
神奈川絵美
やっぴーさんへ
こんにちは なーるほどーグリップですね。
私、自分ではまっすぐ前にもってきているつもりなんですが、腰紐締めてみると思ったより上がっているんですよねークセなのかしら。

>後ろの裾線が折れ上がってしまう方
おお!こういう人にもタックは有効なのですね。ありがとうございます。
やっぴー
S島先生によると褄を上げるのはおくみの仕事
だから前身頃までは真っ直ぐ持って来るんだそうです。
褄は手先のグリップを使ってちょいと上げるだけでいいみたいです。
タックを取るのもいいですよね~。
よく 歩いてて後ろの裾線が折れ上がってしまう方は、
そうするといいみたいです
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