若い紅葉の帯を締めて
根津美術館のお庭を散策。
入口付近は、まだまだ濃い緑色が目立ち
季節が熟するのを阻んでいるように見えるけれど、
奥まっていくほどに、色彩を変えていく。
銀杏もすっかり、秋。
陽だまりを思い切り深呼吸して吸い込んで
色づいたかのような。
新しいカメラは、セルフ撮りが苦手かも。
展示の方は……
初代 根津嘉一郎(号 青山)の
茶道具を中心としたコレクション。
ここのところ、多忙な日々が続いていて、
心がざわざわ、せかせかしがちなので、
茶器や茶入れ、香合などの、“静かにたたずむ”さまを
むしょうに眺めたくなっていた。
同氏のコレクションは、
一言でいえば「姿がきれい」なものが多い。
(解説にもそのようにありました)
それは、発色の良さも含めてなのだけど、
特に白系の茶碗が、微妙にピンク味を帯びていたり
(銘 白桃)
わずかな黄色味を帯びていたり
(銘 福寿草)
乳白色に透明感があったり
(御所丸茶碗)
白桃などは高台も高くて、地厚で
貴婦人のイメージ。
また、伝 尾形光琳とされている
業平蒔絵硯箱は、
業平の顔がどーんと大きく描かれていて
一時は柴田是真が所有していたとうのも
頷ける。…いかにも是真の好きなスタイル。
2階には、「永久決別の茶会」(1939年暮れ。
この1週間後に初代は亡くなっている)の
取り合わせが並んでおり、
一人ひとりに別の向付を出すなど、
力のいれようが伝わってくる。
11月3日までの開催なので、
興味のある方はぜひ。
公式サイトはコチラ。
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