神奈川絵美の「えみごのみ」

アジアのお茶を楽しむ会 その1


着物&ブログ友のTMKさんが、
社中のお茶会に誘ってくださった。
先生のお知り合いとの合同開催だそうで、
今回は、中国茶も楽しめるそう。

この日の装いは、前回もアップした通り…

“お茶会要員”北川の小紋に、西陣の帯。立湧に正倉院文様だ。



港の見える丘公園、雲一つない青空!


その一角にある、大佛(おさらぎ)次郎記念館内の茶室へ。

大佛次郎氏は、この人
        ↓

『鞍馬天狗』で有名な作家だが、猫好きとしても知られている。
(猫ってホントに、こんな風に一列になって、
同時にゴハンを食べるんでしょうか。ビックリ)


というワケで
   ↓

記念館内のそこここに猫が。
(見にくいですが、左の写真は照明1つひとつに全部違った猫。
右の写真-居室内-は正面に2体、猫の置き物)
大佛次郎・大佛次郎記念館について詳しくはコチラ




さて、この日ご一緒だったのは……

誘ってくださったTMKさんと、
彼女のお友達で、半年以上前の代々木でのお茶会にて
ご挨拶だけさせていただいていたMさん。


Mさんのお召し物に注目!
横浜の花、バラをあしらった江戸小紋に、
やはりバラをパターン化した道行。華美にならない、オトナなバラ尽くし
お着物の知識がとてもおありになって、
待ち時間にたーくさん、お話を伺っちゃいました


TMKさんは……

優しいベージュ系のたたき染めのお着物に、
笹が際立つ織の帯。博多と佐賀錦の良いところをとったような
ノーブルな煌めきが印象的でした。




今回、寄せさせていただいた「表千家 不白流」とは、
ごく簡単に言ってしまうと、
お茶を江戸に広めるため、表千家をやや簡略化した流派だそう。
詳しくはコチラ(公式サイト)



終了後に、撮影OKとのことだったのですが、
次のお席がおしてしまっては、と、急ぎ目で撮ったので、
全体の雰囲気だけ、伝われば……

掛け軸「和敬」の下には、枇杷の一枝。
不白流の炉開きは、この花に決まっているそう。
香合は子孫繁栄のしるしでもある、柘榴を象ったもの。

そして横浜らしく「キューピーさん」(人形の家から来たのでしょうか)。
下にはやはり横浜で有名なレースが敷かれ…。
窓からは港も見える。

とても心に残ったのは、
お菓子が「ベイブリッジ」だったこと。

(TMKさんが画像を送ってくださいました
四角い形の、下の方に海を表す緑の寒天(たぶん)、
その上に鉄塔や斜めのケーブルが型押しされている。


上々の天気、
横浜への愛にあふれたしつらい、
先生は私と同年代かお若いくらいの方なのに、
惚れ惚れするほど博識で、お話もお上手。
先生が作りだす温かいムードの下、
15名ほどのお客さんたちもみな和やかで
正客もあらかじめ決まっており(とても重要 (笑))
の若い男性客連れもいて、
うるさく作法を問われたりせず、ゆったりと30~40分のお席を
楽しむことができた。


-今回のお茶会のテーマは「橋」だったのです。
お茶と人との架け橋、人と人との架け橋、未来への架け橋になれば、という
願いを込めて-

後日、TMKさんからそうお話を伺って、ますます先生の思慮深さ、
愛情の深さに感じ入りました。


(つくづく思う。私はとっても、お茶会には恵まれている…!


素晴らしい環境で、手入れも行き届いているお茶室ですが、
あまり利用されていないそうで…。
「お茶の先生、ぜひご検討を。おすすめです」と、
今回の先生がおっしゃっていました。


中国茶会の様子は、次の更新でご紹介します。

コメント一覧

神奈川絵美
環さんへ
こちらこそ、心温まるひとときをありがとうございました。

先生やお点前の生徒さん、お裏さん方の気遣いと、良い雰囲気がそのまま会にあらわれていたと思います。
ただ楽しいだけではなく、心が豊かなもので満たされるような、そんな時間でした。

窓からの景色、お点前の音、お茶の香りetc…五感を委ねて楽しめるお茶会は、(気軽な要員としての)私に合っているように思います。
来年も、日にちが合えばぜひ、参加させてくださいね。
この日はお越しいただきありがとうございました。
お楽しみいただけてなによりです。
私どもの教室はまだ若い教室なので、豪華なお道具組というのではなく、もっと違う路線で楽しめるよう、先生がいろいろ工夫してくださっています。
それにかなうよう、私どもも精進せねばならぬと思う次第です。
お茶会の時間と空間がを楽しむことのできる絵美さんは、もう立派なお客様だと思います。
また来年も是非お越し下さいませ。
神奈川絵美
straycatさんへ
こんにちは
今回のお茶会は10数名の比較的大人数でしたし、先生も朗らかな方で、和やかな雰囲気をつくってくださいましたし、正客のご年配のご婦人も、とてもにこやかな方で、
ぎすぎすした緊張感など、どこにも入る余地がありませんでした。
社中にもよるのかも知れませんね。

>急須の上からお湯を注ぐ
そうです、そうです。実はうちもいっとき凝ったことがあって、台湾で求めたミニ茶器セットがあるんですが、今はまったく使っておらず…
小さな杯程度の茶碗を2つ並べ、最初に香り、次に味を楽しむ、というものです。楽しかったですよ
神奈川絵美
りらさんへ
こんにちは
ね、素敵ですよねー薔薇の江戸小紋。お色が黒系というのがまたいいんですよね。

確かに、お茶をきちんと習っている人から見ると、気になることが多いのかも知れません。でも、作法をまったく知らないとか、よほど変なことをしなければ、こういうお席では「流派が違うから」という目で見てくれるようにも思います(って甘いかな
starycat
絵美さん♪

大佛次郎記念館は外からは見たことがありますが、中にはお茶室まであるとは知りませんでした。

キューピーさんが登場する横浜尽くしのお茶会、とっても新鮮です。お茶会ってもっと堅苦しいものかと思っていましたが、こんな茶目っ気や自由さも許容されているんですね。茶道そのもののイメージか少し変わった感じがします。

中国茶って、もしかして急須の上からお湯を注ぐあれですか?小さな茶碗でいただくんですよね。結構そちらにも興味があって、絵美さんのレポート楽しみにしています。

りら
私も~!お連れの方の「薔薇の江戸小紋」にグッときちゃいました。
奇をてらわず個性的というのが素敵ですよねぇ。

こんな風に入り口として楽しめるようなお茶会があれば、もっと敷居も低くなるように思えます。
体験して感銘を受けて前に進む気持ちが起きるって、お稽古ごとを始めるのに、とても自然なことですよねぇ。
尤も、しっかりお稽古なさっている方々にしてみれば、敷居が下がるのは有難いことではないのかしら?
神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
もう私、気軽なお茶会要員として生きていこうと思います
習うとなると、勇気が出ず…

今回も、初心者マークの男性2人連れが、礼儀正しく周囲に作法を聞きながら参加していたのが微笑ましかったし、場も和ませてくれました
香子
そうそう、ガチガチなお作法にうるさそうな所だと
初心者はオドオドしっぱなしになって楽しめませんよね。
敷居が高いと底辺は広がらない。。。
時々自由に寄せていただくと「やってみたいな」とか
思っちゃいます(笑)
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは おお~プチチャット状態
お茶室にキューピーさん、とてもキュートでした
私にもう少し素養があれば、お点前をじっくり拝見するところなのですが、今回は特に、しつらいなどをご説明くださった先生のお話に聞き入っていて、すっかり見逃してしまい…

気軽な要員のワタシとしては、作法の細かいことではなく、「お茶の時間と空間」全体を楽しむことに心を向かせてくれるお茶会はありがたい限り。
先生のお人柄が大きくものをいうのでは…とも思いました
Tomoko
いや~ん、キューピーさんとはまた!(ハートマーク)
和やかなお席だったようで何よりでしたね。お友達のバラの江戸小紋だなんて、すごく洒落ててグッときます~。
私が最初に習った江戸千家(川上関雪お家元の方だったかな)も表さん不白さんの流れのお点前で、どことなくあっさり簡素な雰囲気が江戸の風に合っている気がして好みでした。
後にご縁があったお裏さんのお点前も、それはそれで趣きがありましたけれども、それにしてもい~っぱい流派があってややこしいです~。
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