夏には鈴木紀絵さんの麻の半衿、冬には岩井香楠子さんの帯。
そして、芹沢介さんの作品は、永遠の憧れ。
(写真は2007年の展示会のリーフレットより)
彼のお弟子さんであり、90歳にして今なお現役の
柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)さんの作品展を観に行った。
場所は渋谷、今春華々しくオープンした「ヒカリエ」の裏手にある
「CRAFT SPACE わ」だ。
この日のコーデは…
夕方から出版社で打ち合わせがあったため、
スッキリ、サラリ。
小さな白い絣の本塩沢の単衣にサリー帯。
帯揚げは薄いブルー、帯締めは
先日、実家から持ってきたばかりの母の形見。
柚木沙弥郎さんは…
20代で民藝運動の影響を受け、ほどなく芹沢介さんに弟子入り。
以降60数年にわたり、大胆でファンタジック、ときに
ストーリー性も感じさせる型染めの作品を発表し続けている方。
熱烈なファンも多いと聞く。
「骨太」-和服を表現するにはそぐわない言葉だが、
私がギャラリーに入った途端、受けた印象はこうだった。
パワーがある。でも決して気圧されない温かみもある。
柚木さんの手にかかると、野菜も松竹梅も鶴もトンボも
丸っこくなって何ともユーモラス。
布として見るとインパクトが強いが、
当ててみると実に「可愛らしい」。
ここで、お店のオーナーに興味深い話を伺った。
何でも、藍、緑、黄、朱の4色が使われている模様の帯は、
どんな色の着物とも相性が良いそうだ。
先ほどのハガキでいえば、この部分の色遣い
↓
これらは先ほどの芹沢作品にも共通していると思う。
「用の美」を重んじた民藝運動の旗手たちは、着物においても
使いやすさ、着回しのしやすさを追求しており、それが現代にも
柚木さんほかの作家さんたちにより、継承されているのだろう。
会期は本日、10日(木)まで。
展示作品の一部が見られるページはコチラをクリック!
お店のトップページはコチラから。
連れて帰りたくてたまらない帯があったのですが…うーん、今回は片思いかな。
コメント一覧
神奈川絵美
衣舞の袖
神奈川絵美
オンブルパルフェ
神奈川絵美
神奈川絵美
ゆかりーな
オンブルパルフェ
最新の画像もっと見る
最近の「美術展・工芸展レポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2009年
2008年
人気記事