NHK「美の壺」土鍋の回に出演した
お若い着物友、キモトモTさんが
「大の土鍋好きというような紹介のされ方やったけど
私、そう言われるほど土鍋持ってたかなあって、この間、数えてみたら…」
数えてみたら?
「7つ持ってた!」
なーんて大笑いしたことが。
そして、、、2016年。
「絵美さん、私 土鍋 今20個持ってる」
そんなキモトモTさんが、土鍋料理の講師を務める
土鍋ワークショップに参加しました。
Tさん、九段の器屋「花田」と作家さんとのコラボによる
土鍋の新製品開発にも関わっているんですよ。もはや土鍋のプロ。
場所は土鍋だけでなく、着物つながりもあるお知り合い、
TYさんご夫妻のお宅。
主賓のような写り方で、スミマセン。
まずはキッチンにて、土鍋の説明から……。
底の厚い土楽の土鍋、金属の多い炊飯用土鍋、
そして底が平らで器代わりにもなる土鍋……などなど、
さまざまな種類が並びます。
これは陥入の説明のひとコマ。
土鍋は熱で「伸びたり、縮んだり」しながら
育っていくのですが、
温度差が大きいなどで負担がかかると、亀裂が入り
中に入れた水分が染み出てきます(下)。
上手に扱うと、裏は円を描くようなこげのみができます(上)。
料理は
まずは炊飯。
底面から炎が飛び出ない程度の火力で熱したのち、
写真のように「ぶくぶく」や湯気が出てきたら弱火に。
ぶくぶくがなくなり、中央からうっすら湯気が出る程度になったら
蓋を開けて、柔らかさ加減を確認。好みのところで火を止めます。
土鍋は火を止めても長時間加熱状態が続きますので、
気持ち柔らかめくらいがいいよう。
次に
蒸し鶏。
水を張って沸騰させたら網を置き、
もも肉とネギを敷き、蓋をして蒸します。
ネギは6~7分で取り出し、マリネに。
肉は15分程度蒸して、汁が透明になったら取り出します。
下に張ったお湯には、鶏の旨味が落ちてスープに。
一石三鳥ですね。
そして
青梗菜の炒め物。
土鍋の場合は熱する前に油を入れるのがポイント。
空焚きは避け、
徐々に熱くしないと、鍋に負担がかかりますものね。
そして、炒めたら蓋をしないこと。
蓋をすると葉が黒くなってしまうのだそうです。
さらに
麻婆豆腐もつくったのですが、写真を撮っておらず……
唯一、肉をたたいているときの写真が。
この個性的な、先の太い包丁はウー・ウェンさん。
持たせていただきましたが、たたきやすい!
(ウー・ウェンさんの料理本、好評なので
アマゾンで買ってしまいました)
完成した料理をリビングのテーブルに並べます。
みなで楽しく試食会。
この日集まったのは
フェイスブックの「土鍋部」のメンバー 10名ほど。
プロの料理研究家、国際政治アナリスト、放送関係者……と
とても多彩な顔ぶれ。
「今のOLさんが昼食にかける金額の平均は200円未満なんですって!」
「外国人は、エノキダケの石づきをとることを知らない人が多い」
「今どきの子どもは家庭の味を知らない子も多く、
そういう人が調理人を目指すと、基準の味がないので教えるのに苦労する」
など、
食文化や食育の話を中心に、盛り上がりました。
土鍋で蒸し物も、炒め物も、煮込みも、炊飯もできるって
万能ですよね。
しかもみな、お味が優しいのです。カラダにも優しそう。
11月から「花田」さんで、恒例の土鍋の展示会もあるし、
私も今冬、土鍋のラインナップを増やしちゃおうかな。
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