つちびとの制作で、一番時間がかかっているのは
削る作業です
土でざっくりとした形を作った後
中をくりぬき空洞にして
くりぬいた部分に蓋をして、空気穴を開ける
ここまででにかかる時間が全工程のほぼ3割ほどの時間
そこからが・・勝負です
ただただ・・思う姿になるまで削っていくのです
削っていきながら・・思う表情まで作っていきます
それは・・自分の中でも明確な答があるわけではなく
自分がこれだと思う姿まで・・零点数ミリにこだわる世界
そして・・その結果
まあるい、まあるい 表情が出来上がってきます
それは・・究極まで削り省いていく世界
ある方から、更に進化する一手段として
もう少し毒の含まれるつちびとがあってもいいのではとアドバイスを頂きました
とても納得のいくアドバイスで
私自身が、どこかでそれを求めているかもしれません
人間の持つマイナスの部分をちゃんと作品に埋め込むほうが
リアリティに富み、アートとしての値打ちがあがる
それは・・わかっているのです
わかっていながら・・
やっぱり・・もう毒はいいと思ってしまう私がいます
世界には、ネットを始め多くの毒が垂れ流されています
私自身・・新たな人生をやり直すために裁判も経験しました
そこは、毒の応酬の場でした
だからこそ・・せめて、私は自分の作るつちびとの世界には
哀はあっても・・毒は、入れるまいと思うのです
よく私がつちびとについて言う言葉に・・
「だったらいいなあ~」の世界を作っています・・と
現実の世界が、そして人間が、毒だらけになればなるほど
それは承知した上で・・・
まあるく優しいつちびとをつくりたい
そんなことを思っています
ワイアートの個展に向け、3つ目のつちびとが
途中まで出来てきました
まだ・・途中ではありますが・・
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腕を痛めるまでして土を削りながら・・・
たぶん・・私は、この世界にあふれる毒も、人間の持つ負の感情も
削って・・削って・・削りつくそうと思っているのかもしれません
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★★★
可南つちびと展 in 大阪
6月23日(木曜日)~7月3日(日曜日)
11時~19時 日祝は17時まで 月曜休廊
★サンクスイベント
6月26日(日)13時~15時(予約制)
作家を続けれていることの感謝を込めて、イベントを計画しました
内容:宮城や東京にいって感じたことのトークと、心温まる歌と、
燈舎(ともしや)の一品でのささやかな乾杯
ワイアートギャラリー
〒530-0027 大阪市北区堂山町15-17ACT3-1F
TEL 06-6311-5380
お問い合わせメール info@yart-gallery.co.jp
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