命のかたち心のかたち つちびと 可南'Sギャラリー

舟越桂展で感じたこと


昨日・・舟越桂さんの展示会を拝見して


すごい感動を頂いた



中でも・・特別という意味で・・心に焼きついた像があって・・


これまでの・・舟越桂さんの木像はどんな、異形の形を作っても

表情は・・静かだった


口の中にバッタをくわえている森のスフィンクスですら

瞳は遠くを見つめ 表情は静かだ


表情筋は・・おだやかだ




そんな中、今回は・・同じタイトルの作品が二つあって


それは・・『戦争をみるスフィンクス』というもので


1つは・・やはり静かな表情なのだが


『戦争をみるスフィンクスⅡ』のほうだけ・・

今までに見たことのない表情をしていた



歯を食いしばり・・眉間には・・深く深く・・皺がより

眉がへの字に曲がり・・・

瞳すら、深い悲しみと共に どうしようもないものを見ている表情をしていた



こんなに表情筋が動きを見せている舟越作品を始めてみた




今まで・・心の内部でなにか感ずることがあっても・・

それを山であるとか鉄のアンテナとか全体の造形を広げる変化であらわされていたものの


表情はいつも静かだった


でも・・今回、その表情が・・・保ちきれないように


一瞬ゆがんだ形・・それが、『戦争をみるスフィンクスⅡ』だったような気がする



愚かさを見続けるしかない形


いつも俯瞰するような作品が多かっただけに


この表情は・・私の心をわしづかみにした



家に戻るまで・・大きすぎる感動に浸り・・

すごいものを見せてもらった喜びに打ち震えていたのだが



家に戻って・・独りになって


しみじみと思った



私・・・100歳まで作り続けても・・あの域には とうてい到達できない

そのことが・・ありありと見えてきた


それどころか・・何度生まれ変わっても無理だ








舟越桂さんと自分を比べること自体、無謀なのだが・・・


造形するものとしての・・自分の限界が見えてしまった


60過ぎた私が生きていれる間・・そのすべての時間・・どんなに努力したとしても

舟越さんの麓までにも辿り着かない



そのことが・・ありありとわかる

わかるぐらいの・・ものを見る目はある



その絶望感はとてつもなくて・・・体は疲れているのに

なかなか眠れなかった




それでも・・思うのだ

ほとんど眠らない頭で・・無理やりにでも思うのだ


だからといって・・努力することをやめない・・と


辿り着かないことがわかっても・・やめたら・・距離は離れる一方だ



だから・・

私は・・私のカタツムリのような歩みを続けよう



芸術性も技術も品格も・・何一つとして追いつけるものがないとしても


舟越さんがすべての人を掬う手を持つわけではないだろう


その手の隙間から零れた人に


届けれる作品もあるかもしれない・・・と







。。。。

これからの可南の活動

その1


2015年11月10日~12月13日


宮城県丸森町 斎理屋敷

可南つちびとパネル展



(いくつかの『つちびと』も参加します)


その2

2015年11月12日~29日


堺市深井 ぎゃらりーホンダ


可南つちびと展


つちびと展オープニングアクトとして

11月15日 ドリアン助川さんライブ開催



その3


来年2016年4月13日~19日

東京都丸の内 丸善本店ギャラリー

可南つちびと展



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コメント一覧

ねこばぁば
こんばんは

可南さんには可南さんにしかない想い
喜びや哀しみ…愛しい気持ち
等身大の可南さんが、つちびととなって
私達に想いを届けてくれるのだと思います
わたし…つちびとを見ていると、自然と涙が出ます
上手く言えませんけど、でも、穏やかな涙です
よっし~
人それぞれということでいいと思います。 可南さんは可南さんなのだから 可南さんの歩む道を焦らず歩んでいくのもいいのではと思います。
こんばんは
私は長年キルトを作っています。
展示会もしているのですが、数人の友人がこんな色の組み合わせは出来ないとか、こんな難しい色合わせによく挑戦したねとか、言ってくれたのですが
一人の友人が「今回はどうしたの?地味だったね」

その一言で結構落ち込みました。
人の為に作っている訳では無いし、自分の思うままに作っているのですが、その一言で否定されたみたいに落ち込むのです。

作る人ってそういうものなのですね。
どんな作品でも少しでも褒めてもらいたい・・・・
そして他の作品と自分とを比べてしまう・・

販売もしているのですが、自分が「これはどうかな?」と思っているのでもありがたくお金をだして
買っていただく時に、「あ~~私の作品を気に入ってってくれる人も居るんだ!」って
それだけで、又作る希望も沸くんです。
たった一人でも自分の作品を気に入ってくれる人が
居るだけで、それだけでいいんです。

可南さんには沢山のファンが居ます。
可南さんの「つちびと」がいい!って
そう思うファンが沢山居ます。

敵わないと思う作家も居るでしょうが、
「つちびと」作家は一人です^^
ファンはここに沢山居ます。
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