地球防衛隊情報部チーフの彼は、かまきりに吹っ飛ばされ
路上で仰向けに気絶していた。が、突然、顔にぞうきんの
ようなものを押し付けられている感じがして飛び起きた。
犬に顔をなめられていた。
「うわぁ、にゃめるろ」
しばらくして彼は地面に寝転がっている自分と過去がつながった。
そして、自分の横に座っている犬と目があった。
「チーフ、見事な吹っ飛ばされ様だな。」
「ああっ、王子なんでここに。近くで重大事件でも発生したの
ですか。」
「防衛軍の極秘に関わることだ。ふたつ頼み事がある。
これから世界中で虫が人類へ警告メッセージを出す。
原始的な方法だが、知性を示すことになるため信じてくれない
こともあるだろう。報道や政府機関にいる仲間に連絡し、
そのニュースを積極的に取り扱うようにしむけてくれ。」
「わかりました。地球防衛隊地上部隊の総力をかけて全地球に
伝達します。」
「ふたつめは地球防衛軍が出動する。防衛隊は地上の生き物を
保護し安全な場所に導いてくれ。防衛軍が護衛につく。」
「わかりました。どうかお気をつけて」
「皆を起こして早くこの街から離れるんだ。ここは特に危険だ。」
そういい残し、王子は街の中心に走り出した。
まもなく、地球各地で虫が並んで言葉を作り危機を知らせる
奇妙な現象がいっせいに起き出した。それも現地の言葉、
より正確に言うと今それを見ている者が読める言葉で
できていた。
虫のメッセージは蜜を文字状にぬって虫を集めた誰かのいたずらと
とる向きもあったが、世界同時発生とわかってからは
報道もやがて真剣に扱い出した。
路上で仰向けに気絶していた。が、突然、顔にぞうきんの
ようなものを押し付けられている感じがして飛び起きた。
犬に顔をなめられていた。
「うわぁ、にゃめるろ」
しばらくして彼は地面に寝転がっている自分と過去がつながった。
そして、自分の横に座っている犬と目があった。
「チーフ、見事な吹っ飛ばされ様だな。」
「ああっ、王子なんでここに。近くで重大事件でも発生したの
ですか。」
「防衛軍の極秘に関わることだ。ふたつ頼み事がある。
これから世界中で虫が人類へ警告メッセージを出す。
原始的な方法だが、知性を示すことになるため信じてくれない
こともあるだろう。報道や政府機関にいる仲間に連絡し、
そのニュースを積極的に取り扱うようにしむけてくれ。」
「わかりました。地球防衛隊地上部隊の総力をかけて全地球に
伝達します。」
「ふたつめは地球防衛軍が出動する。防衛隊は地上の生き物を
保護し安全な場所に導いてくれ。防衛軍が護衛につく。」
「わかりました。どうかお気をつけて」
「皆を起こして早くこの街から離れるんだ。ここは特に危険だ。」
そういい残し、王子は街の中心に走り出した。
まもなく、地球各地で虫が並んで言葉を作り危機を知らせる
奇妙な現象がいっせいに起き出した。それも現地の言葉、
より正確に言うと今それを見ている者が読める言葉で
できていた。
虫のメッセージは蜜を文字状にぬって虫を集めた誰かのいたずらと
とる向きもあったが、世界同時発生とわかってからは
報道もやがて真剣に扱い出した。
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