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金沢の観光スポット体験レポート その414(No.643)
◇兼六園の石灯籠巡り ③
兼六園にはことじ灯篭をはじめ多くの灯篭があります。由来など
わからないものもありますが、紹介します。
7)蓮華寺型灯籠(れんげじがたとうろう)
鶺鴒島の上流、曲水のほとりに立つ、園内唯一の蓮華寺型灯籠。
高さは1m90cm。笠の背が高いのが特徴。石質は、笠が御影石、
火袋は越前石、中台は青戸室石とそれぞれ異なっている。笠裏に
は「たるき」がつけられ、蕨手にあたる部分の先端に6個、中台の
各面には3個ずつ定紋模様があるなど、技巧が凝らされた灯籠で
ある。
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◇蓮華寺とは
蓮華寺は京都市左京区にある天台宗の寺院。山号は帰命山(きみ
ょうざん)。近世初期に造営された池泉鑑賞式庭園によって知ら
れる。
鴨川源流のひとつの高野川のほとり、かつての鯖街道の京都口の
傍ら、上高野の地にある。もとは七条塩小路(現在の京都駅付近)
にあった西来院という時宗寺院であり、応仁の乱に際して焼失し
たものを江戸時代初期の寛文2年(1662年)に、加賀前田藩の家
臣今枝近義が再建したものである。
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■写真は蓮華寺型灯籠
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8)龍石と雪見灯篭
■写真は龍石と雪見灯篭
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9)内橋亭前の寄石灯籠
寄石灯籠は園内に2基。1基は山崎山の北西、もう1基は内橋亭右
前にある。
内橋亭の灯籠は、高さ2m30cmの大型で、笠部分も径1m50cmと大き
くどっしりしている。約1mの竿の部分は虫食い石が使われている。
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■写真は内橋亭前の寄石灯籠
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10)内橋亭前の春日灯籠
春日神社の灯籠に由来する春日灯籠は国内で最も多い。兼六園内
では5基を数える。場所は夕顔亭敷地、噴水の後、蓬莱島、内橋亭
左前、梅林、栄螺山西南。
写真は噴水の後。
■写真は内橋亭前の春日灯籠
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11)長谷坂付近のの春日灯籠
■写真は長谷坂付近の春日灯籠
参考資料:兼六園図鑑より
(つづく)