ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今日は〝蛇笏忌〟

2019年10月03日 | 俳句

 今日は天気予報では午前中から午後にかけて雨…それも台風の影響からか大雨が降るかもと、注意を呼びかけていましたが、何のことはありませんでした。曇りからだんだんと晴れてきて、ついにお日様まで差してくるという有様。最近天気予報が外れっぱなしです。まあ、降らない方に外れることが多いので助かりますが…

 1日・2日と予定をこなすと、今週は何もありませんので、一番ゆっくりできます。ああ、第5週の時もゆっくりできます。今日などは病院が午前中なので、リハビリにも行かないし…天気がよかったらルンルン気分で過ごせます。

 でもこういう時はブログにも書くことがありませんので、さて、どうしましょうか。

 ああ、そうそう、10月1日の句会の帰りにコンビニへ寄ってみたんです。特別に買うものはなかったのですが、消費税10%の値上げに対して、コンビニなどでキャッシュレスで買物をすると還元されるという広告が出ていましたので、ちょっと試しに使ってみようと思ったんです。支払い額1,522円(内消費税等112円)に対して、キャッシュレスでの還元が30円ありました。コンビニでは軽減税率で今まで通りの8%の消費税ですし、カード支払いで更にそれより2%安くなって、だからしめて60円の得ということ。おまけにTポイントまで付くんですよ。ヘンなの~!

 世の中の急速な進歩に全くついて行けません。だから電子マネーのようなよく分からないものは使わないことにしていますが、ガソリンや高額の買物の時はカードを使っています。聞けば物によっては5%の還元もあるとか。ならばカードを使わなくては損ですよね。

 このカードを使うのは、ある意味便利でいいのですが、私が一番苦手なのは〝暗証番号〟。分かりやすい誕生日や電話番号はダメだとか、あれもこれもと同じ暗証番号にすると危ないとか…。それで最後にはどれがどれの暗証番号だか分からなくなって…。今度は間違いを3回繰り返すとお金が引き出せなくなるとか…もう、頭がおかしくなりそうです。だってわたくし〝アナログ人間〟ですもの。参ってしまいます。

 ところで、今日10月3日は飯田蛇笏(いいだだこつ)の忌日なので、〝蛇笏忌〟や〝山廬忌(さんろき)〟として秋の季語です。

  蛇笏忌の空屈強の山ばかり         飯田龍太

 蛇笏は、明治18年(1885)、山梨県の境川村で出生。本名武治、別号は山廬。早稲田大学時代、小説・新体詩に手を染めますが、俳句を「ホトトギス」の高浜虚子に認められて、初期ホトトギスの代表作家の一人となり、主情的作風によって知られます。その後大学中退で帰郷し、のち山梨を出ることはなく句作に専念、「雲母」を主宰しつつ、風土に根ざした重厚な格調の高い句風を確立しました。

 上掲句の作者・飯田龍太はその蛇笏の四男、彼の没後「雲母」を継承しました。この句の〈屈強の山ばかり〉は、ふるさと山国の実景であるとともに父・蛇笏への思いでしょう。きっと死後も人としての父の偉大さに…いや、俳句をすればするほど、俳人としての高邁さに打ちのめされることも多々あったのでは…そんな〈屈強な山ばかり〉なんですよ。

 まあ、蛇笏といえばすぐに口を突いて出てくるのが〈芋の露連山影を正うす〉の句。この句を知ってからというもの頭にこびりついてしまって、何かにつけて影響を受けたような気がします。このリズムといい、この格調の高さといい…ああこんな句が詠めるようにならなくっちゃ…なんて夢みたいな事を思ったりしました。でも、やればやるほど俳句の奥の深さが分かってきてとても太刀打ちなどできません。

 蛇笏の句はさらりと読めて、後に印象がいつまでも残り続け、すぐに覚えてしまいます。これぞ名句の所以でしょう。〈をりとりてはらりとおもすすきかな〉〈くろがねの秋の風鈴鳴りにけり〉など、切字の「かな」「けり」の使い方を学んだのもこの蛇笏の句でした。合掌。

 写真は、〝酔芙蓉〟、初秋の季語ですのに。以前も載せましたが、また満開になって当分咲いていそうです…今までこんなことなかったような気がしますが…どうでしょうか? 13時頃と17時頃の写真です。

 

 


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