ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝日照雨〟は〝お日様の戯れ〟

2019年07月11日 | 俳句

 昨夜…イヤ当然夜中ですが、ウインブルドンの準々決勝、もちろん錦織選手を応援しましたよ。だから、やっぱり寝不足…センターコートで、第1試合のゴファンがジョコビッチにストレート負けして、その後の第2試合として11時15分頃だったかしら、開始したのは…。

 最初の第1ゲームをブレークし、この第1セットを見た限りでは〝これは…〟と、期待を抱かせる展開でワクワクしました。錦織のリターンやネットプレーも見事に決まり、〝フェデラーも歳をとったのかしら…〟と思うほど。ほぼ互角の試合で第1セットを先取しましたが、第2セットに入ってからはちょっと流れが変り…そう、このあたりから本来のフェデラーが戻ってきたようにサーブも決まり、さすがフェデラーと思わせる展開が続きました。第3セット、第4セット…錦織選手は自分のサービスゲームをキープするのが精一杯!見てる方も辛かった…やっぱり世界の壁は厚いですね。1:3でベスト4ならずでした。

 でも、チャンスはあったんですよ。ちょっとしたタイミングの違いでアウトになったりと。でも以前の錦織選手とは確実に違っていましたね。試合後、〝悔いが残るのは、少し焦ってしまった部分〟と本人がコメントしていますが、確かにフェデラーに押しまくられて、なんとかして流れを変えようと焦っているのが私にも分かりましたもの。ザンネン!しかし、これはスッキリした〝ザンネン〟なんですよ。本当にご苦労様でした。また、英気を養って頑張って下さい。フレーフレー、錦織!

 ところで、昨日も午後から雨の予報、今日も…でも、それも本当に潤う程度なので、ビシャビシャに濡れるという感覚を忘れてしまいそうな…。ああ、今日の午後は俳画教室でしたので、出掛ける時もパラパラと…ところが途中で日が差してきて、〝日照雨〟になりました。

 この〝日照雨〟は、俳句でよく用いる言葉です。普通その読みは「ひでりあめ」ですが、俳句では「そばえ」といって使います。もちろん意味は同じ、〝日が照っているのに降る小雨〟のこと。他に〝狐の嫁入り〟とも言っていますが。

 本来は「戯」と書いて、「そばえ」と読み、意味は①甘えてふざけること②狂い騒ぐこととあります。これはもともと古語「戯ふ」(現代語では戯える)の連用形の名詞化で、字の通り〝たわむれる〟の意味なんです。なぜ日照雨をそう言ったのかを考えると、〝お日様が遊んでふざけている〟とか、または〝いたずらをしている〟からだと思いました。とうぜん自然なことではないですから、これは狐に化かされたのだと…そういう意味合いで〝狐の嫁入り〟も言われるようになったのではないかと思うのですが。この〝狐の嫁入り〟は日本全国、いろいろなところに残っている伝説のようで…(詳しくはWikipediaを御覧下さい)

 そういえば、わが宇部市にも、毎年5月5日に行われる〝新川市まつり〟の「狐の嫁入り行列」では、狐に扮装した花婿花嫁が中心市街地を人力車で巡行し、中津瀬神社(お稲荷さんを祀っています)で挙式、新天町特設ステージで披露宴を行っています。今年もあったようですが、私はまだ観に行ったことがないんです。来年は観に行ってみようかしら…でも、最近は人込みに出るのが苦手…やっぱり歳のせいでしょうか?アア、イヤダー!

 写真は、「猩々草」(しょうじょうそう)で、夏の季語です。歳時記には載っていますが、まだ角川俳句大歳時記には例句がありませんので、みなさん掲載されるような俳句に挑戦してみられてはいかがですか。

 そうそう、松尾芭蕉の弟子・向井去来が『去来抄』の「故実」の章の中で、「先師、『季節の一つも探り出(いだ)したらんは、後世によき賜(たまもの)』となり。」と引用しています。それは、季語の一つでも創出できたら、それは後世へのすばらしい贈り物である、という意の芭蕉の言葉ですが、芭蕉は新しい季語の発見に積極的であったんですね。やっぱりスバラシイ!

 


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