かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

松崎

2009年01月05日 | Other Eastern Japan

今日は、仕事始めで、神田明神に初詣に行ったが、すごい人。今年のビジネスの厳しさの裏返しなのだろう。



南伊豆から、ちょっと足を伸ばして、松崎に行ってみた。ちょっと手前で、海越えの富士山が見えた。伊豆半島の先端近くからも、きれいに見えるのである。



松崎でまず訪れたのが、伊豆の長八美術館。外見は近代的だが、江戸時代に、この地で活躍した入江長八さんの作品を展示した美術館だ。
作品というのは、漆喰絵で、なまこ壁などを塗る漆喰で、立体感を作り、着色したもので、左官の技術の延長から、芸術に高めたものだ。
入口で、拡大鏡を渡されるが、よくもここまで細かい漆喰絵を完成させたものだと感心する。漆喰絵を作成するための、数々の鏝の展示もすごい。
2階では、漆喰絵の教室も開かれていて、大盛況だった。



次に訪れたのが、重要文化財にも指定されている岩科学校。明治13年に、地元の寄付金で建設費の四割を賄い建設された。この時代に、これだけ立派な学校が、この地に建設されたというのは、画期的なことだったろう。教育熱心な土地柄だ。初代の校長は、元会津藩士だったという。



東洋と西洋をマッチングさせたこの門構え、バルコニーは、まさに、この建物の真骨頂。龍のデザインは、長八さんによるものだ。



中には、当時の学校の様子が再現されており、昭和後期生まれの者にとっても、懐かしい情景が描かれている。



二階の裁縫教室の部屋の欄間には、鶴が無数に描かれているが、これも長八先生の作品という。デザインといい、色合いといい見事なものだ。



松崎で、最後に訪れたのが、明治時代の呉服商家である中瀬邸。時計台のような門からして、風変わりだが、中は、昔の商家らしく堂々としたものだ。



当時、このあたりは、早場蚕糸の産地だったそうで、その財力にものを言わせ、この豪邸を建築した。中の造りは、当時の物が極力残されており、その一つ一つが、由緒ある贅を尽くしたものだ。古くて一見見逃してしまうものも多くあるので、中にいる案内の方と一緒に回ると面白い。

ということで、伊豆の小旅行を満喫した。天気にも恵まれ、大満足。

コメント
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