おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
本日は
首・肩・腰・膝の痛み―2
方剤解説①クラシエ薬品の資料を掲載します。
1.麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう・よくはくさかんむりに意) (出典は金匱要略の痓濕暍病(けいしつえつびょう))
【組成】麻黄湯から発汗・陽気を通じさせるの桂枝を除き、利水剤の薏苡仁(よくいにん)を加えたもの。
麻黄 水剤
薏苡仁(よくいにん) 水剤
杏仁 水剤
炙甘草 脾胃剤
【効能】関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)
【解説】
麻黄は皮毛を開いて発汗し、杏仁とともに体表の水湿を除きます。
薏苡仁は湿を去る作用で湿痹(湿痺しつひ)を治療する専門薬。
炙甘草は胃に作用し消化を助けます。
湿痺=関節や四肢の痛みをともなう病証。
風邪や湿気が体表で気の運行障害を起こすと全身が痛み、湿気が発病因子となり気血を滞らせると四肢が重だるく痛み、経脈を収縮させると痙攣を起こします。
経脈=気血が運行する主な通路。
黄帝内経に「諸痙項強、みな湿に属す」とあるとおり、湿気の停滞が経絡を滞らせて、痙攣やひきつりを引き起こします。
治療は「風よく湿に勝つ」で、痺れ痛みを改善する薬を使います。
金匱要略には次のように記載されています。
第二十一条
病者一身儘疼、發熱、日哺所劇者、名風濕。此病傷於汗出當風、或久傷取冷所致也。可與麻黄杏仁薏苡甘草湯。
病者一身尽く疼し発熱し日哺所劇しき者は風湿と名づく、この病は汗出で風に当たるに傷られ或いは久しく冷を取り傷らるるの致す所なり、麻黄杏仁薏(よく)苡甘草湯を與うべし。
「風湿病は全身がすべて痛み、発熱して夕方になると激しくなります。これは寒邪に傷られたためであり、汗が出ているときに風に吹かれたり、長時間にわたって涼をむさぼったりして、寒冷を受けて起こります。麻杏薏(よく)甘湯を処方するべきです。」
【このような人に】
*急性に関節や筋肉が腫れて痛む方。
(患部にやや熱感を持ち、夕方に悪化する傾向があります)
*頭重、関節痛、神経痛、リウマチ、筋肉痛、運動障害、寝違いなどに。
*湿疹やイボのできやすい方に。
*水虫、喘息、ニキビ、手掌角化症
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