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黄帝内経素問 蔵気法時論篇 第二十二 第五節 訳

2013-01-17 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 蔵気法時論篇 第二十二

第五節

 病在脾、愈在秋。秋不愈、甚於春。春不死、持於夏。起於長夏。禁温食飽食、濕地濡衣。

 脾病者、愈在庚辛。庚辛不愈、加於甲乙。甲乙不死、持於丙丁。起於戊己。

 脾病者、日昳慧、日出甚、下晡靜。脾欲緩、急食甘以緩之。用苦寫之、甘補之。

語句の意味

濡=ジュ。ヌれる。しめる。ヌらす。ウルオす。めぐまれる。ウルオい。めぐみ。なれる。とどこおる。

濡衣=ぬれた衣服。

 

昳・日へんに失=テツ。かたむく。

日昳=「日ぐれ」のことである。鍼灸医学大系

日昳=正午の後、未の刻をいう。東洋学術出版社素問

日昳=日がかたむき始めた頃ではないか。

明解漢和辞典、パソコンソフト。

 

病が脾(土)にあれば秋(金)になると癒えます。しかし秋に癒えない場合は春(木)になると重症になるのでございます。春において死なずにすめば夏(火)にもちこたえ、長夏(土)になって

鍼灸医学大系の訳 また起るのであります

東洋学術出版社素問の訳 やっと好転します。

脾の病は熱い物を食したり食べ過ぎたり、湿地に住み体を濡らす衣服を避けたいのです。脾病の者は、庚(金(かね)・かのえ)の日と辛(金(かね)・かのと)の日に癒え、庚と辛の日に癒えなければ、甲(木のえ)と乙(木のと)の日に更に悪化し、甲と乙の日に死期を免れて、さらに丙(火のえ)丁(火のと)の日にまで持ちこたえると、戊(土のえ)己(土のと)の日に

鍼灸医学大系の訳 なってまた起るものであります

東洋学術出版社素問の訳 なってやっと好転します。

脾病の者は、正午過ぎのころはすがすがしく、日の出頃になると病は甚だしくなり、夕方に落ちつくのでございます。脾はおだやかさを欲する蔵で、穏やかにするために急ぎ甘味を食して之をやわらかにします。苦味を用いて之を寫し、甘味を用いて之を補すのでございます。

 

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