藤前干潟
今日の満潮時間 9時14分 潮位102cm
今日の干潮時間17時15分 潮位 75cm
今日は小潮で午前中が満潮時間、夕方が干潮時間と、野鳥観察・野鳥撮影にとっては不向きな日でした。
それでも小潮の日は干満の差が少なく、干潟は11時過ぎには干出し始め、野鳥カメラマンが多く訪れていました。
4月になればズグロカモメの成鳥夏羽は若い個体を残して早々と繁殖地に向かってしまうので、平日に休むことが出来ない人にとっては、こんな日でも数少ないチャンスですね。
観察館前を泳ぐカンムリカイツブリも繁殖時期が近づき赤褐色と黒色の飾り羽が目立つようになってきました。
そして首を水面近くまでおろして他のカンムリカイツブリに求愛のために近づいていく様子も観察できました。
今回は近づく前に狙ったカンムリカイツブリに逃げられ不成立になったようですが、4月になれば水草を咥えメスにプレゼントする様子も見る事ができます。
今日は曇り空、現在は満潮から少したった頃。
— 名古屋市野鳥観察館 (@nagoya_yatyou) March 17, 2024
クロツラヘラサギ、ヘラサギの前をツクシガモが通過し、さらに、その上をズグロカモメが。
東海地方ではなかなか見られない競演です。#藤前干潟 #Fujimae #BlackfacedSpoonbill #Spoonbill #Shelduck #SaunderssGull #RamsarSite #Ramsar #shorebirds pic.twitter.com/d4AaBvthbr
干潟が広がって来たので、クロツラヘラサギとヘラサギは起きて、食餌を開始🍽。 #藤前干潟 #Fujimae #BlackfacedSpoonbill #Spoonbill #RamsarSite #Ramsar #shorebirds pic.twitter.com/xYV76bcTRm
— 名古屋市野鳥観察館 (@nagoya_yatyou) March 17, 2024
導流堤防で休んでいたヘラサギとクロツラヘラサギは干潟が干出し始めると、干潟に降り立ち夕方まで終日導流堤の干潟で餌を探していました。
正直言って観察館の在る庄内川河口や藤前地区は他の探鳥地に比べとても鳥が遠いです。
導流堤の干潟は500m、
川の真ん中に干出する干潟も200m、
左岸の干潟も引き始めには30m先でも直ぐに干潟が広がり干出し始めると直ぐに80m先まで鳥が遠くなり、もっと広がると他の干潟に移動してしまいます。
そんな遠い干潟なので600mmとか800mmを用意してもゴマ粒みたいな写真が多くなり、この観察館日記ではほとんどがトリミング写真です。
今日、取材に来ていた放送局のカメラマンも導流堤の野鳥を撮っていた時「小さぁ、ゴマ粒みたいだ!」と嘆いた居ました。
20年ほど前はデジスコブームがあり、多くの人が使っていました。
ただコンパクトデジタルカメラの機種の更新が早く、その専用アダプターも以外と値段も高いなど、ほとんどの人は鳥は小さくても簡単に撮影出来るデジタル一眼レフに移行していき、望遠レンズも性能の良いレンズ増えました。
また最近のスコープは価格高騰し場合によってはカメラの望遠レンズの方が安く手に入るようになりました。
でも干潟で鳥を探すのは、カメラのファインダーで探すのは辛くないですか?
まぁ他のカメラマンを探して聞くのが一番手っ取り早いかも知れませんが、
誰も居ない時はどうしますか?
私は干潟の鳥を探すのはフィールドスコープが無いと結構厳しく感じます。
遠い鳥は撮影の範囲外なので興味無いかも知れませんが。
前置きが長くなりましたが、新しいスマスコアダプターその1の続きです。
最近ヨーロッパや北米では磁石でスマホを固定するアダプターが増えてきました。
スコープの接眼レンズに磁石付のアダプターを取付てスマホに付けた金属プレートを磁力で取り付ける方法です。
この方法だと、スマホをネジで固定する方法とは違いマグネットで固定し、スコープで捉えた野鳥を素早く撮影できるようになります。
よくスコープにスマートフォンを押し当てて撮影していますが、それよりも早い時間で使用できる他、光軸を合わせて撮影できるので手で押さえつける方法に比べシャープな写真を撮る事ができます。
そこで取り寄せたのがカイトオプティック スマートフォンアダプター
立派な箱に入れられて5日でベルギーがら送られてきました。
カイトオプティック社VIATOトライポッドバックパックと同じメーカーの製品です。
接眼レンズへのアダプターの取り付けは樹脂のベルトで左側のネジを締めると強固に固定できます。
楕円部分に磁石がはめ込まれています。
スマホケースにステンレスプレートを貼り付けます。
そして、接眼レンズに装着しベルトを軽く締めこみ仮固定します。
そして光軸調整、スマートフォンをアダプターに装着し、アダプターの位置を回しながら、もう一つのネジを緩めスマートフォンの光軸を合わせてから二つのネジを固定します。
アダプターも小さいので、装着したままでも観察には困りません。
昨日のツクシガモです。#藤前干潟#新しいスマートフォンアダプターを使って#スマスコ#マグネット脱着タイプ#カイトオプティクス pic.twitter.com/wBpM3aFDpg
— 名古屋市野鳥観察館 (@nagoya_yatyou) March 11, 2024
今回初めて使用し、ツクシガモを見つけて撮影まで4秒以下でした。
アダプターを事前に付けておくと数秒でスマーホを固定できて直ぐに撮影に入れます。
シンプルな構造ですが、とても便利なアダプターです。
もちろん事前に光軸合わせが必要ですが、自分一人で使うならとても良い製品でした。
ただ一つのアダプターをみんなで使いまわすなら、3軸調整が出来るセレストロンやNEEWER・ムーブショットムーブなどのアダプターが一番適していると思います。
せっかくスコープを現在お持ちならスマスコを始めてみませんか?スマートフォンの性能も少し前のコンパクトデジタルカメラよりも性能が良くなって結構きれいな写真も楽しめます。
今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ81、ハジロカイツブリ10、カワウ9、ダイサギ1、コサギ10、アオサギ7、ヘラサギ1、クロツラヘラサギ2、ツクシガモ11、マガモ33、カルガモ71、コガモ4、ヒドリガモ7、オナガガモ216、ホシハジロ3、キンクロハジロ110、スズガモ864、ホオジロガモ2、ミサゴ8、トビ1、ダイゼン23、ハマシギ113、イソシギ1、アオアシシギ4、ユリカモメ105、セグロカモメ11、オオセグロカモメ1、カモメ6、ズグロカモメ28
ハシボソガラス、ツグミ、カワラヒワ、ハクセキレイ
明日、18日(月曜日)は野鳥観察館の休館日です。
火曜日の干潮時間 9時55分 潮位153cm
火曜日の満潮時間13時33分 潮位159cm