名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。
来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。
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藤前干潟
今日の満潮時間 7時01分 潮位250cm
今日の干潮時間13時02分 潮位 77cm
今日は10月の尾張野鳥の会および名古屋鳥類調査会の月例調査の日で午後13時が干潮時間でした。
大潮の一番最後の日でしたが、70cm以上と潮位が高い日でした。
徐々に冬の潮周りになってきて、大潮でも日中の干潮時間では干潟が干出する面積が少なくなります。
今日の潮位は少し前の中潮の時ぐらいの潮位だったため、干潟が大きく広がらず、意外と鳥たちの移動が少なかったのと曇りだったので昼ごろも眩しくなく観察には適していました。
干潟が干出しはじめると、ダイゼンやオバシギの群れが干潟に飛来してきました。
群れの中にはオオソリハシシギやハマシギの姿も。
今日は導流堤の干潟には飛来せず、直接左岸の干潟に飛来してきました。
干潟に降りてきたダイゼンやオバシギは、先に干潟にやってきていたソリハシシギの群れと合流します。
このところ藤前干潟で観察できるオオソリハシシギ1羽は、時々観察できない日もありますが9月14日から藤前干潟で観察出来ています。ただ、ずっと1羽のみです。
このところのオバシギの飛来数の変化の少なさや2週間を超えるオオソリハシシギの滞在からも、春とは違って秋の渡りは滞在時間が長く、急いで越冬地に向かうことも無いようです。
今日はアシ原の陰に隠れることが多かったコガモが多く観察でき、コガモと一緒にいる事が多い旅鳥のシマアジも観察できました。
干潟のシギ・チドリをスコープで覗いていると、ちょっと違和感のあるハマシギのような鳥が1羽。
他のハマシギから少し離れて、水際や水の中に入って餌を探しています。
左は、ハマシギ。右は違和感のあるハマシギのような鳥。
ハマシギに比べると少し大きくて、細く長いくちばし・・・。
どうやらサルハマシギのようです。
↑の写真は2016年9月2日撮影のサルハマシギです。
藤前干潟で9月頃に観察するサルハマシギは↑上の写真のような幼鳥ばかりで、成鳥を見る機会はありませんでした。
幼鳥だと胸が褐色を帯びて腹が白く見えますが、今日観察できたサルハマは成鳥夏羽から冬羽へと換羽中の個体でしょうか?
成鳥の冬羽さえ見た事が無いので自信がありません。違っていたら教えてください。
本日の尾張野鳥の会、および名古屋鳥類調査会合同の月例鳥類調査で観察できた主な野鳥 カワウ1,935、ダイサギ62、コサギ22、アオサギ65、マガモ84、カルガモ692、コガモ619、オカヨシガモ3、ヒドリガモ68、オナガガモ1,081、シマアジ20、ハシビロガモ10、ホシハジロ1、キンクロハジロ23、スズガモ68、ミサゴ24、トビ1、シロチドリ4、ダイゼン36、ケリ2、トウネン11、ハマシギ22、サルハマシギ1、オバシギ9、アカアシシギ3、コアオアシシギ2、アオアシシギ46、イソシギ13、ソリハシシギ28、オオソリハシシギ1、タシギ10、セグロカモメ1、オオセグロカモメ2、ウミネコ71 他 46種、5,444羽
先月9月20日の月例調査の時、シギ・チドリの種類、飛来数が芳しくなかったので、今月はシギ・チドリがその後に飛来すると予想して、シギ・チドリの飛来をおさえるために早めに調査を行いました。
先月と比べるとカモ達は大きく増え、オナガガモは1,000羽を超えました。
ただシギ・チドリはあまり変化がありませんでした。
トウネン11羽、ハマシギ22羽、そしてたった1羽のオオソリハシシギという結果もかなり心配な状況なのですが、今季はまだオグロシギが飛来していません。
果たして今年の秋にオグロシギは飛来するのでしょうか?とにかく心配です。
明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。
月曜日の満潮時間 7時34分 潮位245cm
月曜日の干潮時間13時27分 潮位 89cm
火曜日の満潮時間 8時09分 潮位236cm
火曜日の干潮時間13時52分 潮位102cm