観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

谷津干潟から絵本「 プロペラちどり 」が届きました。

2018-08-17 19:36:56 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 9時58分 潮位211cm

今日の干潮時間15時46分 潮位107cm

今年8月上旬に発売されたばかりの谷津干潟の絵本「プロペラチドリ」(作・絵:U-suke、出版社:フレーベル館)が、谷津干潟のある千葉県習志野市から届きました。

北の大地シベリアから渡りの旅に出たミーシャという男の子と、5羽のメダイチドリが繁殖地から最初に目指す鳥のレストラン「谷津干潟」に向かうお話です。

詳細はこちらをご覧ください。→習志野市のHP

皆さんに見ていただくために館内の図書コーナーに置いてありますので、ご来館の際にはぜひご覧ください。

 

今日は何十日かぶりの涼しい日になりました。

風も強くてまるで秋のタカの渡りの季節のようです。

7月に暑くなってから野鳥観察館では終日エアコンが稼動していましたが、今日は一度もエアコンを動かさず、窓からの風だけで過ごすことが出来ました。

外での野鳥観察でも、このところの晴れの天気だと10時頃には日陰のない堤防の上には暑くて、とてもいられなかったのですが、今日は晴れていても空気が乾いていて、堤防の上にいても風も涼しく秋のような爽やかな天気でした。

昨日の観察館日記でお知らせしたとおり、今日は小潮で干満の差が少ない日です。

干潮時間が遅く、潮位も高いため、大きく干潟が広がる日ではありませんが、満潮時間の潮位も低いため、満潮時間を過ぎるとすぐに鳥たちが水際に集まってきました。

水際で休むソリハシシギの群れを押しのけて、ウミネコがセイゴを咥えて降りてきました。

普段、干潮時の干潟で休息する姿ばかり見てると、ウミネコは何時餌を捕ってるのだろう?と心配しますが、満潮の時にちゃんと餌を捕っているみたいです。

若いウミネコに追われ、カルガモが水面に降りました。嘴から何かぶら下がっていたのでルアーを引っ掛けたのかと思いましたが、カニを咥えていたようで、そのまま飲み込んでしまいました。

ここ藤前干潟で観察されるカルガモやマガモは、干潟のカニを捕っている様子をよく観察できます。(カルガモ、マガモがカニを食べる様子はこちら→2018年7月12日の日記。)

6、7月の藤前干潟は、鳥が少なく、訪れる人も少なかったですが、8月になって秋のシギ・チドリが渡ってくると、カメラマンも見かけるようになりました。

潮の引き始めに岸沿いで休んでいるソリハシシギは、野鳥観察で訪れる人に驚いて飛び立つ事が多くあります。

再び戻ってくるときには、堤防下からは見えない葦の陰に入ってしまいます。

堤防の下を通って近くで鳥を見たい気持ちも理解できますが、近づくと大抵は飛ばれます。

鳥に興味を持たない散歩の人が通っても、鳥たちはあまり飛びませんが、自分も含めて鳥を見る人たちは、残念ながら鳥には嫌われています。

近づく人は大抵撮影できず飛ばれ、上の堤防でカメラを構えている人だけが飛ぶ姿を撮影できる状態です。(鳥のカウント途中は飛ばされると本当に悲しくなります)干潟が広がり鳥が移動する前は堤防の上を移動していただけると嬉しいです。

干潟が広がって鳥たちが移動し始めると距離も少し離れて、餌探しに必死になっているので、葦原部分は干潟が広がってから堤防下に降りていただくと鳥達を飛ばす事が少なくなると思います。

干潟が広がってないときは、下流側(永徳スリップ)から歩いて最初の階段(スポーツセンター横)で堤防上に上がって、上流へと歩き、宝神下水処理場西側の階段で堤防下へと降りていただくと便利で、堤防下は上流から下流へと干潟が広がるにつれて下流へ移動していただくと鳥を飛ばす事が少なくなります。

あくまで満潮時間前後の推奨ルート(案)です。
強制力はございませんが、「観察館日記」をご覧の方に、ご賛同いただけると幸いです。

カメラマンが以前よりも増えて撮影者のトラブルも私たちに聞こえてくるようになりました。

干潟が広がりかけた後なら堤防下の通行は支障は無いと考えます。

今日はソリハシシギの群れと一緒にオバシギを3羽見ることが出来ました。

8月15日の記事のオバシギは赤い斑が残る成鳥夏羽の個体でしたが、今日のオバシギ3羽は幼羽が目立つ今年生まれの個体でした。

せっかくの週末ですが、小潮の日が続きます。満潮の潮位は低いので最大満潮時間が終わって1~2時間するとシギ・チドリを観察できると思います。

ただ休息中の鳥たちに気付かれて鳥を飛ばすことのないよう願います。

今日観察できた主な野鳥 カワウ2,552、ダイサギ38、コサギ10、アオサギ18、マガモ36、カルガモ129、ミサゴ7、トビ1、コチドリ2、ダイゼン21、ケリ1、オバシギ5、アオアシシギ8、キアシシギ13、イソシギ1、ソリハシシギ79、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ4、ウミネコ76 他 アオバト1

 

さて、「秋の写真展の作品募集」ですが、応募締切まであと2日(8月19日)】とかなり迫ってきました

(すでに応募いただいたみなさま、ありがとうございました。)

今回、募集している写真展は以下の2つです。
①秋の野鳥写真展 「鳥のいる水辺の風景」 【主催】名古屋市野鳥観察館
 多くの野鳥が訪れ、様々な姿を見せてくれる場所である水辺(干潟、海、川、池、田んぼ等)。
 野鳥が過ごす水辺の風景ととらえた写真作品を応募ください。
 野鳥の種類は、水鳥でなくても大丈夫です。

②藤前干潟写真展 「藤前干潟の魅力~風景・生き物~」 【主催】藤前干潟ふれいあ事業実行委員会
 ラムサール条約に登録されている藤前干潟の魅力が伝わる写真を募集しています。
 野鳥だけでなく、魚やカニなどの生きものや干潟の風景の写真の応募をお待ちしています。

どなたでも応募できますので、ぜひ、両方の写真展へ応募ください。

写真展の応募方法・写真展開催予定等はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。

まだまだ、たくさんの方からのご応募をお待ちしております。

明日の満潮時間11時00分 潮位195cm
明日の干潮時間16時30分 潮位130cm 

8月19日(日)の満潮時間12時30分 潮位185cm
8月19日(日)の干潮時間17時41分 潮位149cm

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