観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

お久しぶりですvv

2018-03-09 20:15:50 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時48分 潮位185cm
今日の干潮時間16時49分 潮位 78cm

 

今日は晴れ間もありましたが、とにかく風が強い日でした。

6日と7日もユリカモメが非常に多かったですが、今日もユリカモメさらにはカモメがとてもたくさん飛来していました。その数は、あわせて、2,500羽を超えました。

飛び立つユリカモメとカモメの群れ↓。

上空で舞うカモメ↓。

こちらは野鳥観察館前を飛んでいたセグロカモメ↓。

護岸では、ヒドリガモやコガモ、カワウが休んでいるのも観察できました。オナガガモがぐっと減ったせいで、ヒドリガモやコガモの存在が目立つようになりましたが、実際にその数も少し増えているようです。

繁殖羽のカワウ↓。

護岸で採餌中のコガモ↓。今日の庄内川の水は昨日の大雨の影響でかなり濁っていました。

 

また、今日、確認できたシギ・チドリは昨日よりは多くはありませんでしたし、強風やハヤブサの影響で飛び回っていて、なかなかじっくり観察できませんでした。

今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ27、ハマシギ400+、ダイシャクシギ5 でした。

 

今日は、風が強くて寒かったせいか、私が見に行ったときは干潟の泥の中から出ていなかったのですが、一昨日の暖かな日に、久しぶりに干潟のカニたちをみつけたのでご紹介します。

一昨日は干潟に穴を掘って生活している3種類のカニをみつけましたが、どのカニたちも泥や砂をもくもくと口に運んでいました。

泥干潟にいるヤマトオサガニ↓。 甲羅が横に長いことと、目の柄が長いのが特徴です。

 

こちらはお腹側の青色がきれいなチゴガニ↓。ヤマトオサガニより泥が固い場所を好みます。

そして名前に「稚児(ちご)」と付くように、甲羅の幅が1cm程度の小さなカニです。オスは白色のハサミを振るウェービングをするのですが、今日はほとんど見られませんでした。

 

そして最後は、コメツキガニ↓。コメツキガニは、泥より粒の大きな砂の場所を好みます。体の色が砂と同化していて少しみつけにくいですが、じっと見ていると動くのでわかります。

こちらは、口に運んだ砂から栄養だけを濾し、残った砂を出して、ハサミで切り落とすところです↓。コメツキガニの周りにはこうしてできた砂団子がいっぱい転がっています。

穴から出てきたカニたちの姿を久しぶりに見て、春間近であることを実感しました。 

 

今日の最後は、稲永公園のユリノキ(別名:ハンテンボク、チューリップツリーなど)。一見、花のように見える茶色のものは種子だそうです。このユリノキの枝先には、淡い緑色をした若葉が開き始めていました。

 

明日の満潮時間10時33分 潮位170cm
明日の干潮時間18時28分 潮位 84cm

※※3月の休館日につきまして※※
3月21日(水)は第三水曜日ですが、祝日のため開館します。
この振替えとして第四水曜日である3月28日(水)が休館日となりますので
ご注意くださいますようお願いいたします。

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