観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

冬鳥が残り少なくなりました。

2018-03-31 12:12:35 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 6時00分 潮位242cm

今日の干潮時間12時06分 潮位 41cm 

 晴天が続き、藤前干潟へは新しく入ってくる種類は少ないです。

冬場干潟を賑やかせた冬鳥のカモ達も少なくなり、季節の端境期のこの時期は少しさみしい干潟です。

 藤前干潟ではオナガガモに次いで数の多いコガモは233羽と少なくなりました。ただ数は少なくなりまが、繁殖地が他のカモよりも近いため5月上旬になってもかなりの数が残っています。

 冬場最多のオナガガモはコガモに比べ繁殖地が遠いので藤前干潟からの北帰が2月下旬から三月上旬と早く、今日は4羽しか観察できませんでした。

 春になって目立ってくるカモはハシビロガモです。
藤前干潟では秋と春の飛来が多くなります。

 代わってコサギは冬場少なく、春から飛来数を増やしてきます。飾り羽もきれいになり、後頭部の2本の冠羽が見られるようになりました。

 カモメの仲間は一番多いユリカモメに次いでカモメの数が増え、冬場目立ったセグロカモメの数を超えて72羽観察できました。

 ズグロカモメも数は少なくなりました。
それでも今日の渡り鳥調査隊では25羽をカウントすることが出来ました。

 頭が黒くなった成鳥夏羽は殆ど居なくなりましたが、頭が白いままの若い個体です。

今日は頭の黒くなった成鳥の個体が3羽観察できました。
(手前右から、ズグロカモメ夏羽成鳥・ズグロカモメ夏羽成鳥・ズグロカモメ若、後ろユリカモメ夏羽)

3月中旬までは干潟で夏羽に換羽した個体をよく見られましたが、夏羽に換羽するとともに藤前干潟から移動していき、例年残っているのは繁殖に参加しない若い個体のみとなります。

この3羽の夏羽個体も、ここ数日で藤前干潟から去っていくと思われます。

明日も大潮の干潮を迎えます。

今日もそうでしたが、風のない晴天だと10時前には陽炎が目立つようになります。(ズグロカモメ若より後半5枚全部)

日中は堤防を降りて低い位置から撮影・観察を行うよりも、堤防の上からの方が陽炎が目立たなくなります。

 【愛鳥週間写真展2018の展示作品の募集をしています】

名古屋市野鳥観察館では、毎年、「愛鳥週間(5月10日~16日)」にあわせ、野鳥写真展を開催しています。

今年も皆さんから野鳥の写真を募集し、写真展を行います。

テーマは昨年同様「わたしの好きな鳥」。

昨年のこのテーマが好評だったので、今年も同じテーマで募集します。

好きな鳥のすてきな瞬間を収めた作品をぜひご応募ください。

作品募集締切日、4月15日

詳しくはこちらをご覧ください。→「愛鳥週間写真展2018」展示作品募集チラシ(PDF) 

今日「渡り鳥調査隊」でカウントできた主な野鳥 
ハジロカイツブリ6、カンムリカイツブリ97、カワウ25、ダイサギ2、コサギ23、アオサギ8、マガモ14、カルガモ60、コガモ233、ヒドリガモ42、オナガガモ4、ハシビロガモ6、キンクロハジロ306、スズガモ796、ミサゴ2、トビ1、チュウヒ(若)1、ハヤブサ1、コチドリ1、シロチドリ14、メダイチドリ1、イソシギ3、ユリカモメ209、セグロカモメ24、オオセグロカモメ2、カモメ72、ズグロカモメ25、ミツユビカモメ1
キジバト、ハシボソガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、ツグミ、シロハラ、スズメ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ

明日の満潮時間 6時29分 潮位244cm

明日の干潮時間12時38分 潮位 32cm

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