観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

明け方の藤前干潟

2018-08-19 17:56:15 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

8月19日(日)の満潮時間12時30分 潮位185cm

8月19日(日)の干潮時間 5時42分 潮位104cm
                  17時41分 潮位149cm

今日の日の出は5時15分。少し涼しくなりましたが、やはり太陽の下は暑いので、涼しいうちにカウントを終わらせるために、早い時間でしたが朝の干潮時間前に出かけてみました。

今日の午前の干潮時間は5時42分で、小潮なので、最大干潮時間でも干潟は大きく広がりません。早朝で車の通行も少なく、アオアシシギやダイゼンの声が干潟から聞こえてきます。
干潮時間近くになると、ダイゼンの群れは新たに姿を見せ始めた干潟に向かって飛んでいきました。

まだ東の空が明るくなっただけで河口は薄暗い時間でしたが、感度を15,000位まで上げれば解放の暗いレンズでも1/2000のシャッターが切れます。コダクローム64を使っていた時には考えられない事です。

続いてアオアシシギも飛んで、

新たに干出した干潟の水際に移動し、餌を探していました。

少し太陽が昇ってきて、西側の対岸にある南陽処分場の壁面タイルへ光が当たって反射し、庄内川の水面は夕焼けのように赤く染まりました。

明るくなってきて、フィールドスコープで上流の干潟を見まわすとムナグロの姿も見えました。(左キアシシギ、右ムナグロ)

すると、ハヤブサの飛来に驚いて、ダイゼンの群れが飛んできました。ダイゼン3羽の後ろに、先ほどのムナグロも付いてきています。

ムナグロは翼を上げた脇の部分が白、ダイゼンは脇の部分が黒い事が、飛んだ姿を見ると確認できます。(手前ムナグロ・中ダイゼン・後方ソリハシシギ2羽)

そして、ダイゼンと一緒にムナグロが目の前に降りてきました。ダイゼンに比べ体は小さく、ムナグロは体が全体に黄色味があることが分かります。

その後、ダイゼンが干潟の上を移動するとアオアシシギが近づいてきました。

ここ2日、潮が悪くてシギ・チドリの中には飛来数がはっきり掴めていない種類がありましたが、今日はアオアシシギは44羽、ダイゼンは49羽を確認できました。

陽がさらに昇って陽炎が目立ち始めた頃、チュウシャクシギがやって来ました。

秋の渡りで飛来するチュウシャクシギは、いつも導流堤の干潟ばかりに飛来していましたが、今日は左岸にも飛来し、カニを追いかけまわしていました。

そして、陽炎の中でしたがメダイチドリやオオメダイチドリも確認できました。

陽炎が目立つようになり、気温も上がってきたので、ここで一旦干潟を撤収しました。

その後、潮が満ちて、お昼前の干潟が小さくなったときに、再び干潟をのぞきに行くと、ダイゼンの群れがわずかに残る干潟に集まっていました。

昨日は干潟が小さくなるとすぐに飛び去りましたが、今日は足が水に浸かってもじっとしたままで、なかなか飛び去りませんでしたが、11時過ぎ、ダイゼンたちは一斉に導流堤の干潟に移動していきました。

 

また、今日もミサゴが狩りのダイブをする場面を何度も観察できました。

 

お盆も終わり、ソリハシシギの数が増えており、秋のシギ・チドリの渡りの第一回目のピークが近づいていると思われます。

ただ、トウネンやオオソリハシシギ・オグロシギの群れの飛来が遅れているようです。8月末ごろには干潟で確認できる事を願っています。

今日観察できた主な野鳥 カワウ931、ダイサギ49、コサギ3、アオサギ2、マガモ21、カルガモ211、ミサゴ5、トビ2、ハヤブサ1、コチドリ2、メダイチドリ3、オオメダイチドリ1、ムナグロ1、ダイゼン49、ケリ5、オバシギ12、アオアシシギ54、キアシシギ25、イソシギ3、ソリハシシギ79、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ5、ウミネコ130 

明日(8月20日(月))は野鳥観察館の休館日です。

8月20日(月)の満潮時間14時30分 潮位189cm

8月20日(月)の干潮時間 7時16分 潮位103cm
                 19時34分 潮位156cm

8月21日(火)の満潮時間15時45分 潮位203cm

月20日(火)の干潮時間 8時34分 潮位 95cm
                 21時04分 潮位149cm
   

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