急な階段を登るとそこは何年か前に廃校になった小学校だった。
ここは映画のロケに使えそうなノスタルジーを感じさせるシチュエーションだ。
二宮金次郎さんの銅像が、もう誰もいなくなった校庭の片隅でさみしそうに立っていた---
校舎も昔の雰囲気を伝えていてとても懐かしい気持ちになった---
もう開けられる事のない教室への扉には”立ち入り禁止の”貼り紙がしてあった。
子ども達が歓声をあげて遊んだであろう滑り台とジャングルジムが
郷愁をくすぐる---
滑り台の下に白い花が見えた、近くに寄ってみるととても綺麗な山百合の花だった。
山百合もありし日の校庭を思い出しているんだなぁとふと思った---