人妻 イケナイ楽しみ

待ちきれない。
この心が証拠だ。
カオリです。

＊＊＊


イジるのが好き。


挿れて掻き回すのが好き。


瞳を閉じて
指先に集中して


スポットを探り当てる。

一番奥ではなくて
その手前の上側がウットリポイント。


自分のカラダだから加減はわかってる。
ちょっぴり荒めにゆっくり動かす。

こんなに湿ってしまうのは
もしかしたら特別なカラダなんだろうか。


イケナイことをしているのはわかってる。
もう知ってしまったのだから仕方がない。



ここ一週間、違和感が続いた。
自分では確認しづらいトコだから急に怖くなって
今日やっと病院に行った。


穴にいきなり冷たい器具を差し込み、中を明るく照らし、
ソコを覗き込みながら初老の先生は言った。


「あらぁ～これはアナタ随分コスったねぇ」

恥ずかしさが込み上げる。

「気持ちいいからって乱暴にコスったんでしょ？
炎症起こしてるよ」

「優しくやらないとダメですか？」

「優しくって言っても個人差があるだろうけど
こうしてコスれば、ここだって赤くなるでしょ？」

と、先生は私の手の甲をさすった。

「とにかく2、3日は何も挿れちゃあダメ！」

「2日も？」

「我慢だよ」

「…はい」



こうして私の「イケナイ楽しみ」には
ドクターストップがかけられ
疼くカラダをもてあます人妻は寂しい夜を過ごす。



…オネガイ。

誰か鎮めて…。





カオリの右耳は外耳炎の一歩手前なんですって。