思い出の服を着てみる

「大事な時間」なんてお互い様だから。
カオリです。
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今日は特別な気分で特別な服を着た。

ビューティー（実母）のコート。

だいぶ前に譲り受けたのだけど
ちょっと派手かなと思い、しまったままだったもの。

最近着てみたら案外似合っていたので
ローテーションに加えてみることに。


このコートを手渡された時の
懐かしげなビューティーの言葉を思い出す。

ビューティーと大将（実父）がまだ恋人同士だった頃の話。。。


　『デートで通り掛かったデパートの
　　ショウウインドゥを指差して

　　「あんな素敵なコートを着てみたい」

　　ってお父さん（大将）に言ってみたのよ。
　　私たちにはとっても高価なものだったし
　　買えるわけがないと思ったのね。

　　そうしたら

　　「次の給料で買ってやる」

　　って、本当に安月給はたいて買ってくれちゃったの。
　　それから一ヶ月ほとんど飲まず食わずだったみたい。

　　馬鹿でしょ？

　　そのコートなのよ、コレ』


30年前のコートは
なんだか悪い毛布みたいな手触りだけど
デザインも良く言えばクラシカルだし
なにより気持ちがこもっていて暖かい。


今晩は暖かい夜だったのかなぁ。