そんなに見つめないで

思い出すだけで赤くなってくるのがわかる。
もう一度会ってしまったなら私の負けだ。
カオリです。
＊＊＊


大沢たかお似のさわやかな年下の彼に夢中。


仕事帰りの私と彼の二人きりの空間。


私の経験の少なさを知ってる彼は年下と言えども
リードを忘れない。

「もう少し、カラダの力を抜いてみて」


髪をそっと耳に掛けてくれる彼の手にときめく。

私の体に触れながら、鏡越しに見つめる瞳も好き。

彼のささやきが耳元に届く頃には目を閉じて待つ。


汗ばんでないかしら。
でも、じらさないでほしい。


腰をなぞる指に年甲斐もなく緊張していると
ゆっくりと覆いかぶさり、両腕をまわす彼。

緊張は高まるばかり。
なのに、力なんて抜けるわけないじゃない。
いじわる。



「もっと、あごをひいて」


「…はい」

小さく答える。
声が震えていたかもしれない。
だって彼の胸に顔をうずめることになる。


「ンフッ♪」

恥ずかしいけど声が漏れちゃう。


「すごく固くなってますね



　背中と肩」


「え？やっぱり」


～＊～～＊～～＊～

初体験の輪郭矯正。
前から気になっていた顔の歪みを
お試しコースでみてもらうことに。

座り仕事の姿勢が悪く
肩や背中が固くなってるらしい。

で、顔の筋肉も張っていて血流が悪くなっていて
むくみの原因になっているとか…。

左右差もひどい。

こりゃ、肌がどうこう言ってる場合じゃない。


通いたい。治してほしい。



どうやら、股関節も固いらしい。

股関節。。。

マッサージしてくれるんだろうか。