碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

”初発言”は読売新聞「ローカルタレント」特集記事

2009年01月03日 | メディアでのコメント・論評

昨年末に読売新聞から取材を受けた「ローカルタレント」の特集記事が出た。元旦の新聞に差し込まれた分厚い<別刷り>の中だ。

全国各地のローカルタレント(関西のタージンさんなど)の顔写真と説明があり、最後に私の「解説」が載っている。

解説を要約すれば・・・

 この10年、優れたローカルタレントが目立ってきた。
 彼らに共通するのは、地元を大切にしていることだ。
 口先だけで「ここ(地元)が好きです」と言っていても、
 テレビはホンネを映し出す。

 これから、特に地方局は自主制作の力が問われるようになる。
 そんなとき、味方となるのが優れたローカルタレントだ。

 全国の地方局は、地元のタレントさんをチェックするのは
 もちろん、<育てる>努力をするべきではないか。

 「注目しているローカルタレント」として、北海道で活躍中の
 パーソナリティ、ヒロ福地さん。
 そして、お笑いコンビのオクラホマを挙げさせていただいた。

この記事が、今年、メディアでの”初発言”となる。

「スーパーあずさ」での“初読み”

2009年01月03日 | 本・新聞・雑誌・活字
今年の“初読み”は、帰京する電車の中での『新宿鮫』だった。

松本駅のキオスクで文庫を見つけて、つい購入。

懐かしい。最初は、90年に<カッパ・ノベルス>から出たときに読んだのだから、もう19年前ということになる。

衝撃的な面白さだった。

特異な立場の“はぐれ刑事”(?)、鮫島。恋人でシンガーの晶。その設定や人物造形の見事さ。

事件そのもの。歌舞伎町という舞台。その描写、文体。いずれも一級品だ。シリーズ化されたのもよくわかる。

こうして一作目を再読していると、最初に読んだときの“どきどき感”が甦ってくる。

信州から東京へ。今日、その車窓から見える山々は、どこも雲ひとつない青空バックだった。まずは穏やかな正月。

大変だ、大変だ、といわれている年明けだが、これまでの“間違い”をきっちり再認識し、訂正・修正することから始めるしかないと思う。

国の政治や経済はもちろん、個人生活にも、あれもこれもではなく、“優先順位”が大切になるだろう。何を、どう選んでいくかが、各人の生き方にも関わってくるのだ。

てなことを、時々アタマの片隅で思いつつ、『新宿鮫』の世界に没入していた「スーパーあずさ14号」新宿行きでありました。

新宿鮫 (光文社文庫)
大沢 在昌
光文社

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