3連休ということで、出かけた人が多かったのか、ふだんの週末より空いている映画館で、『チェ 28歳の革命』を観た。
ゲバラの伝記映画を、『セックスと嘘とビデオテープ』『トラフィック』『オーシャンズ11』シリーズなどのスティーヴン・ソダーバーグ監督が撮る。それだけで観たくなるではないか。
“読後感”でいえば、まるで秀逸なドキュメンタリー映画を観た後のような感じだ。
ゲリラ戦に象徴されるが、すっきりとか、抜けた感覚はない。ずっしりしたものが残る。現実の重さみたいなものか。
強烈に思うのは、ゲバラという“有名人”がどんな人間だったのか、自分たちはほとんど知らなかったんだ、ということ。
民衆には優しく、自分と革命には厳しい。ひと言でいうなら、終始「こうあるべき」を自らに課した人だ。その強靭な精神力に驚く。
描かれているのは、1956年から59年にかけてと、64年のゲバラ。そんなに昔ではないと思っていたが、50年前ということになる。半世紀が過ぎていても、ゲバラの印象は、常に<同時代>だ。
主演のベニチオ・デル・トロは、ありふれた言い方になるが、まるでゲバラがのり移ったかのようだ。この役をやるために役者をやってきたみたいな気がする。
それから、個人的に興味深く観たのは、デジタルシネマの撮影機材REDを使った映像だった。ハイビジョンの何倍もの密度のある映像。
フィルム撮影ではない、といわれなければ気がつかないが、ジャングルや町だけでなく、室内でも、その機動性はもちろん、自然光を生かした撮影が行われている。
自分の勉強を兼ねて、新年度から大学で「デジタルシネマ演習」という講座を立ち上げる予定だ。いずれREDも導入したい。
映画本編の終わりに、今月末に公開される続編『チェ 39歳 別れの手紙』の予告が付いていた。ゲバラの最期が描かれる第2部は、1部よりもっとヘビーなものとなるはずだ。でも、見届けたい。
ゲバラの伝記映画を、『セックスと嘘とビデオテープ』『トラフィック』『オーシャンズ11』シリーズなどのスティーヴン・ソダーバーグ監督が撮る。それだけで観たくなるではないか。
“読後感”でいえば、まるで秀逸なドキュメンタリー映画を観た後のような感じだ。
ゲリラ戦に象徴されるが、すっきりとか、抜けた感覚はない。ずっしりしたものが残る。現実の重さみたいなものか。
強烈に思うのは、ゲバラという“有名人”がどんな人間だったのか、自分たちはほとんど知らなかったんだ、ということ。
民衆には優しく、自分と革命には厳しい。ひと言でいうなら、終始「こうあるべき」を自らに課した人だ。その強靭な精神力に驚く。
描かれているのは、1956年から59年にかけてと、64年のゲバラ。そんなに昔ではないと思っていたが、50年前ということになる。半世紀が過ぎていても、ゲバラの印象は、常に<同時代>だ。
主演のベニチオ・デル・トロは、ありふれた言い方になるが、まるでゲバラがのり移ったかのようだ。この役をやるために役者をやってきたみたいな気がする。
それから、個人的に興味深く観たのは、デジタルシネマの撮影機材REDを使った映像だった。ハイビジョンの何倍もの密度のある映像。
フィルム撮影ではない、といわれなければ気がつかないが、ジャングルや町だけでなく、室内でも、その機動性はもちろん、自然光を生かした撮影が行われている。
自分の勉強を兼ねて、新年度から大学で「デジタルシネマ演習」という講座を立ち上げる予定だ。いずれREDも導入したい。
映画本編の終わりに、今月末に公開される続編『チェ 39歳 別れの手紙』の予告が付いていた。ゲバラの最期が描かれる第2部は、1部よりもっとヘビーなものとなるはずだ。でも、見届けたい。
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