『週刊新潮』最新号の特集記事は、<「NHK大河」を陳腐なお子様ドラマにした「江~姫たちの戦国~」女優も脚本も笑止千万!>。
ここに書かれている項目を並べてみると、
●江姫誕生の産声で戦が停まった!
●「信長」幽霊が姪っ子に逢いに行く!
●三日天下「明智光秀」が9歳少女に言い訳!
●継父「柴田勝家」に平手打ちされ家族の絆!
まあ、タイトルと上記の項目だけでも、記事の内容は十分わかるってものです(笑)。
何人ものコメントが集められていますが、歴史の専門家の方々からは「ドラマとはいえ、それはないんじゃないの」という指摘が。
たとえば、ドラマの中で、江は大人たちの話を、やたらと「盗み聞き」「立ち聞き」する。
それも秀吉や光秀などにとって重要な会議や会話だ。
まるで『家政婦は見た!』である(笑)。
歴史研究家・藤本正行氏の「小娘が自由自在に動けるほど、城の警備は甘くありません。それに、仮にも江は姫様なんですから、“立ち聞き癖”は止めさせたほうがいい」というご意見、ごもっともです。
さて、私のコメントは上野樹里の演技に関してだ。
作家・麻生千晶さんの「上野樹里さんは、まるでコギャルのような喋り方で、(中略)『のだめカンタービレ』のままの演技」という言葉に続いて・・・・
上智大学の碓井広義教授(メディア論)も、「怒る時も悲しむ時も大声で、よく叫んでいた『のだめ~』と同じ」
確かに“上野・江”は、キリシタンから手の甲に挨拶のキスをされると、「ヒエ~ッ!」
戦国時代の姫の台詞とは思えない“ポップ”な反応を示したりする。
(週刊新潮 2011.03.17号)
・・・・これだけ話題になるのもNHK大河だからこそ。
とはいえ、やはり子供時代は子役を起用して、娘時代からを上野たちが演じるべきだったんじゃないかな。
後は、若い視聴者を取り込もうとしての『のだめ』タッチや、極端に不自然な設定(立ち聞きなど)をごり押しするのは、ほどほどにしたほうがいいかと思います。