碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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産経新聞で、「マッサン」高視聴率について解説

2015年03月31日 | メディアでのコメント・論評

「マッサン」平均視聴率22・2% 
「ごちそうさん」抜き過去10年で最高 関西地区

28日に放送が終了したNHK連続テレビ小説「マッサン」の全150回を通じた平均視聴率が、関西地区で22・2%と過去10年で最高だった「ごちそうさん」の21・7%を超えたことが30日、ビデオリサーチの調べでわかった。関東地区では21・1%。

エリー(シャーロット・ケイト・フォックスさん)の死を乗り越え、理想のウイスキー造りを実現したマッサン(玉山鉄二さん)の姿を描いた最終回の平均視聴率は関西25・1%、関東23・2%だった。

昨年9月の初回視聴率が関西19・8%、関東21・8%と好スタートを切り、北海道余市町に舞台を移した中盤あたりからさらに人気を集め、週間ランキングの上位をキープし続けてきた。

当初、朝ドラ史上初の外国人ヒロインの起用が視聴者に受け入れられるかといった不安もささやかれたが、上智大学の碓井広義教授(メディア論)は「ふたを開けてみれば夫を支え続けた妻という構図がある意味で朝ドラの王道に乗った。企業の開発物語に偏らず、夫婦愛とのバランスを保ったことも、主要視聴者である女性の支持を得た」と分析。「ドラマのなかに伏線を張り、さまざまなキャラクターにスポットを当てたことも、視聴者を半年間飽きさせなかったのではないか」と話す。

視聴率が西高東低になった理由について碓井教授は「『カーネーション』のときもそうでしたが、関西の人々は架空の物語より実在の人物の生き方から何かを学ぼうとする傾向が強い。このことが視聴率の差につながったのでは」と推測している。


制作統括の桜井賢チーフ・プロデューサーは「大勢のみなさまにごらんいただき、心より感謝します」とコメントした。

(産経WEST 2015年03月30日)


【気まぐれ写真館】 桜、咲く (ご近所)

2015年03月31日 | 気まぐれ写真館


先輩たちによる「ゼミ説明会」

2015年03月31日 | 大学





【気まぐれ写真館】 桜、咲く (四谷)

2015年03月31日 | 気まぐれ写真館






読売新聞で、「報ステ」古賀氏発言問題についてコメント

2015年03月31日 | メディアでのコメント・論評



報道ステーションで言い争い
「降板」めぐり元官僚と古舘氏

テレビ朝日系のニュース番組「報道ステーション」で27日、コメンテーターの元経済産業省官僚、古賀茂明氏がニュースの内容から逸脱した発言を続け、キャスターの古舘伊知郎氏と言い争いになる場面が映し出された。

テレビ朝日は番組の混乱を陳謝したが、ニュース番組のあり方が問われることにもなりそうだ。

古賀氏の発言は放送開始から約20分後。古舘キャスターが中東情勢の解説を求めると、いきなり「テレビ朝日会長らの意向で、今日(の出演)が最後」などと切り出し、「官邸の皆さんにはバッシングを受けてきましたが、(視聴者の)皆さんのおかげで楽しくやらせていただいた」と述べた。

古舘キャスターは「今の話は承服できません」「(番組を)降ろされるということは、違うと思います」と反論したが、古賀氏は「古舘さんは『自分は何もできなかった。申し訳ない』とおっしゃった」「(楽屋での会話を)全部録音させていただきました」などと続けた。

さらに約15分後、エネルギー政策などで安倍首相を批判した古賀氏は「I am not ABE」(私は安倍ではない)と印刷した紙を示した。

テレビ朝日広報部では、古賀氏は番組内容に応じて呼ぶゲストの一人であり、「降板」ではないと説明。「古賀さんの個人的意見や、一部事実に基づかないコメントがなされたことについて、承服できない思いです。番組が一部混乱したことを、視聴者の皆様におわび致します」とした。

碓井広義・上智大教授(メディア論)は「古賀氏の発言は『番組を降ろされた』という私憤の表明と受け取られかねず、公共の電波を使うテレビ番組としてふさわしくない。テレ朝会長らの個人名を挙げたのも行き過ぎだと思う」と批判。「テレ朝にも古賀氏を起用した責任はあるのではないか」と指摘している。

(読売新聞 2015年03月30日)


【気まぐれ写真館】 桜、咲く (ご近所)

2015年03月31日 | 気まぐれ写真館