川口春奈 デビュー15周年に
主演ドラマが大ヒットのワケ
橋の上で懸命に男性に話しかける女性。だが男性は無言で女性を見つめるだけ。やがて男性は決心したように手話を使って語り始める……。しかし、それは彼女には理解できないものだった――。
『silent』(フジテレビ系)1話ラストのクライマックス。川口春奈(27)が、『Snow Man』目黒蓮(25)演じる、聴覚を失った元恋人と再会するシーンだ。
「日差しの強い日だったので、二人とも氷嚢(ひょうのう)やハンディファンを手に、代田橋駅のすぐ近くで撮影していました」(近隣住人)
『silent』は20〜40代女性から圧倒的に支持され、今クール一番の話題作となっている。
ヒロインを演じる川口は、ファッション雑誌『ニコラ』のモデルとしてデビューしてから9月で15周年。
’20年の『麒麟がくる』に沢尻エリカの代役として出演して以降は絶好調で、’21年には『NHK紅白歌合戦』で司会を担当、今年は『ちむどんどん』で朝ドラにも初出演した。
メディア文化評論家・碓井広義氏が語る。
「川口さんは同年代の女性が元恋人と再会して抱くであろう葛藤を、等身大で演じることでスポットを浴びているのだと思います。最終的に、この役は川口さんでなければできなかった、と視聴者に言われるほどのハマり役となるのではないでしょうか」
節目の年にさらなる飛躍となりそうだ。
(『FRIDAY』2022年11月18日号より)