か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

原爆の悲惨さを語るな。加害者を許すな。

2012年08月30日 | 東洋歴史
そこらのガキまで動員して平和平和と叫ばせる。神妙な語り口で鐘をつけば、NHKは平和が来ると思っているのか。年寄りや子供まで動員して戦争の悲惨さを訴える茶番にうんざりする。

日本は負けた。思考の浅い右翼は、ひょっとすると勝っていたかもしれないとかいうが間違いだ。700:1の生産力をなんと思っているのか。ゼロ戦がすごいから勝つのか。戦艦大和は世界一か。震電が間に合っていたら勝っていたか。夢に酔いたいのはよく分かり同情もする。

ただ近代戦は頭脳と物量の結合した百万単位の兵力の激突だ。三百万も餓死し戦死した小日本とわずか二十五万の戦死者で太平洋戦争を乗り切ったヤンキーとは比較にならない。

しかもアメちゃんは太平洋戦線の戦費に相当する経費をつぎ込んでウランを濃縮していた。(マンハッタン計画)日本人はこの計画の産物により三十万人を殺されても、今やその計画の存在すら知る人が少なくなっている。ばかだな。

原爆の慰霊碑に手を合わせてはならない。たしかに、開戦前、我らは熱狂した町内の在郷軍人会、ゴロツキ右翼に乗せられて日米開戦に日の丸を振った。

しかしそれは非戦闘員を狙った皆殺しを了解して開戦したのではない。

原爆投下とは戦争犯罪である。

通常の戦争被害補償は敗戦国が負う。我々は兵や被害者一般には頭を下げるべきだ。とんでもない戦争を始めてしまったこと、何よりも負けたこと。戦後に生まれたからといって免罪されるものではない。連続性のある歴史の一員として学び、詫び、血の涙を流す必要がある。

しかし、敵国の戦争犯罪まで自虐的に反省すべきではない。

原爆の悲惨さを語るな。非道な犯罪に怒れ。

日本政府は昭和20年8月10日、スイス政府を通じて下記のような抗議文を米国政府に提出した。

本件爆撃に関する声明において米国大統領「トルーマン」はわれらは船渠工場および交通施設を破壊すべしと言ひをるも、本件爆弾は落下傘を付して投下せられ空中において炸裂し極めて広き範囲に破壊的効力を及ぼすものなるを以つてこれによる攻撃の効果を右の如き特定目標に限定することは技術的に全然不可能なこと明瞭にして右の如き本件爆弾の性能については米国側においてもすでに承知してをるところなり、

また実際の被害状況に徴するも被害地域は広範囲にわたり右地域内にあるものは交戦者、非交戦者の別なく、また男女老幼を問はず、すべて爆風および輻射熱により無差別に殺傷せられその被害範囲の一般的にして、かつ甚大なるのみならず、個々の傷害状況より見るも未だ見ざる惨虐なるものと言ふべきなり、(一部略)


敗戦数日前、帝国政府が米国政府に発した最後の発言となった。
Posted at 2012/08/06 10:39:52

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