<前回からの続き> (毎月20日に翻訳記事)
2002年初め、当時韓国の経済副総理であったチンニョム氏は数十年間混乱状態にある教育制度に関して言及し、「韓国の教育水準はまだ日帝植民地時代に及ばない状態だ。」と述べた。これに関し議論が広がった。「日帝時代というのは地獄と同じだったということ」、さらには「解放(独立)後は苦しかったが少なくとも日帝時代よりはましな状態でスタートしたのだろう」と考える韓国の戦後世代たちに戦前世代であるチンニョム氏の発言は理解しがたいことだったろう。
しかしながら、筆者の考えでは教育制度のみならず官僚システム全体がいまだ日帝時代の水準を回復できずにいるのである。
一例として最近行われた合邦初期」(日韓併合)の朝鮮土地調査事業に関する研究をよく見ると、当時東洋拓殖会社と朝鮮総督府の<臨時土地調査局>による8年間の膨大な調査事業を通じ農村住民たちが物理的に抵抗した事例はただの一度もない。研究者たちは「この作業を遂行した総督府の官僚たちは実地調査と紛争地処理とには厳正な公正性に基づいて公明で強力で効率的に事に当たっていた。」という。総督府の官僚たちの清廉潔白な奉仕精神を絶賛している。官僚たちのこのような公務執行の姿勢は今日大韓民国においては目を皿のようにして探しても探し出せないばかりか、これほど膨大な利権が絡んだ作業を少数の公務員たちに任せるとしたら(住民から)問い詰められたり紛争が起こったりすることがやむ日はないだろうしたぶん、8年どころか80年かけても終わることはない。
韓国の金泳三政権は、さる1993年ソウルー釜山をつなぐ京釜高速鉄道建設事業を開始している。建設費5兆ウォンで2001年までに完成させると発表した。しかし、政権が代わった後よく調べると5年間工事はほとんど行われていなかったのに事業費は全く残っていなかった。結局この事業は再び総事業費19兆ウォンで2010年に完成することに修正された。しかし、これさえも半分の路線は既存の鉄道を補修して使用するなどもともとの計画とは大違いである。この修正された計画もその通りに進めることができるかはなはだ疑問だ。(最初の建設費5兆ウォンは)どうなったのか。その間の計画は政府官僚たちが国民の税金を盗み取るために嘘を嘘で固め計画を作成し国会の承認を受けると、莫大なわいろをもらいインチキ業者たちに施工させ浪費してしまったのだ。
このように韓国の腐敗した官僚制度は、到底国家運営をしているなどとは言えない非能率と浪費が蔓延している。しかし、国際的な研究機関によると韓国の官僚制度は第三世界の国家としては驚くほど腐敗が少なくそれが経済成長の原動力になったと言うのであるから、低開発国が自らの官僚システムに依存して経済成長を成し遂げることがいかに困難な過程であるか容易に想像がつく。
韓国はこのようにいまだ教育制度と官僚制度においては日帝時代の水準に回復できないでいるが、経済構造においてはすでに日本統治時代全盛期を超えて久しい。産業構造面からみると1940年初め、朝鮮地域は農業生産43%、鉱工業生産25%、その他32%の構造であり、貿易依存度は69%だった。この当時朝鮮はすでに相当な水準の工業国に変貌していた。世界最高水準の貿易依存度を持つ「輸出志向経済発展」戦略が推進されていた。このような産業構造と貿易依存度に基礎を置き考察するとき、南朝鮮経済が1940年代初めの水準を回復したのはたぶん1980年代初めだと思える。もちろんこの問題は今後より深い調査研究は必要な分野であり現時点ではそのように推定できる。
<次回用メモ>
[1-2] 상처뿐인 해방-일본의 패전과 한국 p39
[ 패전의 가장 큰 피해자 ]
11段目の
1950년대 말에 이미 1940년대 초반의 경제력을 회복한 일본과 비교해볼 때, から。