今日は「遊びは真剣に」について。日本人は真面目だ。仕事の話になると俄然身を乗り出してくるのだが、たいてい遊びには無関心だ。言い訳は決まっている。「仕事が忙しくて」。そうだろ、そうだろ。そうして子供もろくに遊んでやってない。これではまた子供も立派な仕事中毒になる。
雇う側としては天使のような国民だ。せっせと働いて厚生年金を収め、もらう直前に死ぬ。年金は赤字だとか言うな。それは無駄のせいである。民主党が一人でも無駄な公務員を首にしたか。
日産は疑惑の「ノート」を世に出しておきながらリコール措置を取らず、またとらないという説明もなくただ沈黙のうちに何十億という役員報酬を懐に入れている。
日産の工場はよく見学させてもらっている。生き物のように動く溶接ロボットの横で機械のように動く労働者がいた。僕は悲しい。人を序列化して成り立つ社会は修正が必要だ。
その人間ロボットたち。遊べ。
おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉
最初はどんな遊びでも面白い。しかし、与えられた少ない時間を、生き急ぐように遊んでいる自分が見えて来ると悲しくなる。年に3カ月も4カ月も遊べる人は少ない。仕事の隙間を縫うようにして遊ぶ。
夜になってやっとゴルフの打ちっぱなしで遊ぶ。バカ。なぜゴルフ場に行かない。またここでカビの生えたいいわけだ。時間がない、仕事が仕事が。
そういう思考が自分の価値を貶め自分の労働力の安売りにつながる。
いい加減自分に嘘をつくのはやめろ。言われたとおりにしておけばいい人間ロボットは楽だろ。会社で考えているふりをしているが、毎日がルーティンワークじゃないか。
だから遊ばねばならない。自分のおかれた社会的位置を考え、俯瞰し、自分を安売りしない方法を考える。それには教養だ。そのためのひらめきは、遊びの中にある。僕は、机の前で何かを発見したことはない。
俺はバカだから、という人間ロボットたち。そうだろう。勝手だが、子に孫に伝承するバカはやめてくれ。
福岡のちゃんとしたゴルフ場に行くと、ゴルフよりそこでの出会いが楽しい。福岡の大企業CEOなんてチンピラで自分のカネで遊んでない奴らだが、教養の深さ、理解の早さ、語彙の豊富さ・・・僕はすべてに完敗だ。