学校が消えていることは以前にも書いた。区切りをつけ、もうこれ以上書かないとも書いた。
でも今日の朝日の記事を見て驚いた。最低官僚の文部が安部の気に入られようと経費削減策を打ち上げた。こともあろうに、いみじくも僕が小学校を減らしてはいけない、と、ブログに書いたのを狙ったように廃校推進策を発表した。
実際は、安倍の選挙勝利を受け「覚えめでたき」を狙ったものだ。まず、朝日の記事から。
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文部科学省は25日、公立小中学校を統廃合する際の基準を約60年ぶりに見直す方針を決めた。小学校で4キロ以内、中学校で6キロ以内としている通学距離に加え、「おおむね1時間」と通学時間も示し、より遠くの学校と統合できるようにする。学級数別に対応例を示し、特に全校6学級未満の場合、統廃合も含めた検討を強く求める。 朝日新聞 2014.12.25
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まず、官僚のごまかし、その① 通学距離は小学校で4キロ以内とあるが、通学バスの中にいる時は歩いていないので通学中ではあるが通学距離には含めないという。そうするとバス停まで出てくるのに4キロ以上ある児童のことをさしていることになる。
ということは通学バスのバス停まで4キロ未満の学校は廃校にするということだ。廃校にしても新しい学校へは4キロ以内の通学というまやかしに該当して、学校はなくなる。
官僚のごまかし、その② おおむね1時間という通学時間。ぼんやりしてると、1時間以上かかるときはバスが迎えに来てあげるよといっているようだ。とんでもない。山奥のあるいは平原の一軒家のその子は、1時間以内で元気に分校に通っている。
だけどその分校を廃止してもバスが来るから一時間以内で新しい学校に行けるよ、という言葉で子供をだましたいのだ。つまり新しい基準によるとその分校も合法的に消滅する。抵抗することは反政府行為であり、政府が安部である以上反抗するものは赤となる。
天神(福岡の中心)の大名小学校が消えて久しい。小学校の先生たちにとってはあこがれだった。しかし自民はつぶした。理由は子供がいないこと。自民党の英断だ。社会党民主党には出来ないことだ。
そんな街中と田舎とは話が違う。消防団が放水をしてアーチを作り、わずか8人の子供を迎えた。午前4時からシートを広げ運動会の場所取りをした。幼稚園も保育園も学童保育もいらない。塾も要らない。大人たちが自分たちのできることを教える。退職した教員はいくらでもいる。もとガキ大将がけんかの弱いいじめられっこにけんかを教える。・・・
老人会も盆踊りも全部小学校でする。文化祭には婦人会も参加する。小学校は卒業しても心のよりどころなのだ。政府は地方の創生を言いつつ地方をつぶしている。
田舎の拠点は小学校だ。拠点をつぶしたらそのムラは滅びる。
すでに小学校の統廃合を加速化しなくても、教育委員会の退職もうろく教育長とその手下どもが、明治政府の情熱を消しつつある。
3.7万校(1955)の小学校は、2.2万校(2010)になった。
現実には低脳低級公務員どもがほめられようとして、規定以上の統廃合を進めている。
たとえば、大分県に三郷小学校がある。そこから10キロ離れて槻木小学校があった。廃校。さらにそこから10キロ以上はなれて毛谷(けや)村分校。ここも廃校。
子供たちの工作の作品や未来の毛谷村を描いた大きな絵が心を痛くした。道路や鉄道や飛行場まであった。
教育に損益を持ち込んで成功した国はない。明治政府はたった一人のためにこの分校を作った。
(写真はことし廃校になった熊本県神尾小学校 歴史をハンマーで叩き潰すことは文明国のすることではない 官僚の曲学阿世こびへつらいの論文を関連情報とする 血も涙もない統計野郎が行政の実体を握ってはならない)
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