落葉松亭日記

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さえない自民党

2012年08月18日 | 政治・外交
いつも「なにをやってるのか自民党」と思ってしまうが、まさに同感な論評。
ジャーナリスト・東谷暁 危機助長する谷垣氏の倒錯 2012.8.17 03:02
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120817/stt12081703020000-n1.htm

 どのように考えても、民主党による事実上の単独政権は命脈がつきている。たとえ、秋に総選挙が行われても、いまのような形で民主党の支配が続くことはありえないだろう。

 民主党政権の最大の失態は外交であることは明らかだ。同政権が成立してから、米国との関係が悪化し、中国の尖閣諸島における干渉を許し、北方領土にはロシアの大統領が訪れただけでなく同国のミサイルが配備され、いままた竹島の韓国大統領訪問を阻止できない。

 救いようがないと思われるのが、こうした外交における失態の連続のなかで、国民の批判がこの分野であまり高まらないことだ。今月はいわゆる「終戦記念日」の月でもあることから、マスメディアは「平和への祈り」を奏でるのに余念がない。

 本来なら、いまのように民主党政権の基盤が決定的に揺らいでいるときこそ、対外的な不如意は激しい批判となって噴出してもおかしくないはずだが、いまだに続く平和主義の悪習がこの劣悪な政権をかろうじて救っている。これを歴史の皮肉というには、あまりにも情けない状況というしかない。

 日本国内では、いまだにTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)が、中国封じ込めの有力な手立てであり、その推進は安全保障も強化するという論者がいる。それどころか、同協定は安全保障が本質だなどと言う政府高官すらいるほどだ。

 しかしすでにバーシェフスキー元米通商代表部代表が、経済的な中国封じ込めは不可能と発言している。ある英経済紙は外交的にみればTPPは「ドングリ」を集めるようなものと酷評した。この8日にはマランティス米通商代表部次席代表が「TPPは中国を牽制(けんせい)することが目的ではない」と明言している。

 私が言いたいのは、現実の安全保障問題において、日本はとんでもない危機に陥っているのに、例によって民主党政権は、解決策でないものを、解決策であるかのように思い込むように国民を誤誘導しているということである。民主党は、はなから安全保障問題をなめているのだ。それだけでも民主党は責任与党としての資格を喪失している。

 ところが、ここからがむしろ重大なことだが、最大野党である自民党はすでに「死に体」となった民主党の延命に協力しているのである。自民党の谷垣禎一総裁は、まったく倒錯していると言わねばならない。

 なぜ、選挙があれば政権から転げ落ちる政党を「近いうちに」という飲み会の空約束のような言葉で、わざわざ延命させなければならなかったのか。すでに3党合意は合意後の民主党の言動によって反故(ほご)にできる条件がそろっていた。しかも、たとえ「社会保障の一体改革」といわれる大増税を成立させても、「国土強靱(きょうじん)化基本法案」の実現を目指す自民党にとって、事実上、一体改革は無効にせざるをえないではないのか。

 最後に、あまり言いたくないことだが、あの奇妙な詰め襟シャツで登場する谷垣総裁を見るだけで、この人は駄目だと思わざるをえない。私は政治家がだらしないクールビズとかの服装をするのにも批判的だが、谷垣総裁の格好などは「私はやる気がありません」と表明しているようなものだ。谷垣総裁の命脈もすでにつきている。
(ひがしたに さとし)

最後の一文も同感。
政治家がだらしないクールビズとやらでノーネクタイ、上着なしでは緊張感ゼロ。
今や、いろんな素材の涼しい下着やカッターシャツが店頭に並んでいる。奥様方はほったらかしかい。
国会や事務所は冷房なしってことはないだろ。ビシッと姿形から決めてもらいたいものだ。
あなた方は国を左右する特別な仕事なんだわ。

MSN産経ニュース 2012/08/16 より


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