お散歩マトリョーシカ karat

マトリョーシカ好きではじめたブログです…マトリョーシカや編み物や猫、四季折々のお散歩の景色や自然、その他色々…。

海外土産の「石鹸とバスボム」の残念なキット 

2024-09-29 21:15:30 | 文化

子供が仕事でシンガポールへ出張。帰りに自分の子供(私から見ると孫)に上のようなお土産を買いました。

石鹼とバスボムが作れるみたい。

で、その孫が私と作ると言って休みの日にうちに持ってきて、早速開けたら大きい箱に入っていたのはこれだけ…。え…。(左の袋は開けたのでクリップで留めてます)

箱の裏にはコンテンツが書いてあるけど、あれこれお土産が売られている中からバタバタと買い物してまさかそこまでは見ないで、表の写真信用してしまいますよね。

中に入っていたイラスト入り説明書にも、中身はこれだけと書いてある…。

 

着香料とsoap base (石鹸素地)以外はペラペラなプラスチックとゴム手袋。

バスボムは

ここに書いてある通り、重曹(重炭酸ソーダ)とかその他材料は全て自分で用意しないとならない。

このキットで用意されているのはゴム手袋とプラスチックのかき混ぜスプーンとスポイトと着香料、およびバスボムの型のみ…。(別にどうでもいい物ばかり)

まあしょうがないから石鹸をまず作ろうか…と、

書いてある通りsoap base を半量耐熱容器に入れて電子レンジでチンして融かす。

残念ながら食用色素等はうちに無いので、添付の着香料のみ入れてかき混ぜ、型に入れて冷ます。これがまたなんだか蝋を融かしたような感じで、とりあえず容器に残って固まった物が石鹸かどうか水を出してゴシゴシしてみたけれど泡も出ず、水に漬けても溶けず、本当に蝋みたい…。

あれー…?という感じで、まあいい匂いがしてるからハンカチとかの引き出しに入れようかね…ということで終わり。

後でよく読むと soap base の中身はGlyceryl Stearete のみ。調べると日本語ではステアリン酸グリセリル。

聞いたこともない名称で、更にネットで調べると、石鹸やシャンプー、化粧品の乳化剤に使われる物質だと。

更に調べると、ステアリン酸グリセリルだけでは石鹸を作ることはできませんと出た。

なんと!石鹸もバスボムも作れないキットです。

上の写真にあるような、少女がにこやかにもっているバスボムは材料を全部別に買ってきて作らないといけない。入っているのはかき混ぜスプーンとかゴム手袋とかどうでもいいもの。

イタリア製らしいですが、会社名のところにはイギリスとイタリアの住所が書いてあります。

多少譲ってバスボムの材料が入ってないのは箱の裏のコンテンツに書いてないから(入ってませんと書いてあるのではなく、内容物として書いてない)から仕方ないとして、石鹸にならない物を石鹸素地(soap base)として入れているのは悪質です。

親がお土産を買ってきて、わーい!と喜んだ子供が、あるいは喜ぶだろうと思って買ってきた親がどれだけがっかりするのか…。 (これだけで35ドル)

どのようなつもりでこのおもちゃを作っているのか。作ったり売ったりする側の企業の良心は何処に…。呆れて腹が立ってきます。

イギリスかイタリアで作ってシンガポールに卸して、日本人に売る、それをさらに受け取った日本人が私…。

 

余りに残念で腹が立つので、とりあえずネットでバスボムの作り方を検索して、重曹とクエン酸を買いに行き作ってみました。

(キットの説明では重曹の他にコーンスターチと発泡性健康塩?とオリーブオイルと書いてありましたが)

 

このラップにくるんだのが重曹とクエン酸と食塩で作ったバスボム。バスボムの型もほとんど役には立たない。

この箱のようなカラフルなバスボムを作るとなると色々食用色素も用意しないとならない。匂いも着けたい。というので家にあったブルーベリージュースを少し入れました。結局このキットは全く関係ないバスボムです。

一応石鹸はこうなりました。

 青く見えるのは孫がビーズを入れたからですが、写真のように透明ですらない!

(箱に印刷されているのが製造会社名 )

石鹸は苛性ソーダと油で作るというざっくりした知識しかなかったので、soap base をチンしただけで石鹸が出来るってお手軽!と思ったらやはりダメでしたね。

それでも、これもネットで見ると普通に石鹸素地というのが売られていて、温めて融かしただけで石鹸が作れるらしいです。そこに好みの香りや色を付けるらしい。

しかし石鹸素地がイギリス製というのがあって、これはまた怪しい…。

まあ、日本のショップなら問合せできるので今度は(がっかりした孫のために)石鹸に挑戦しようかと思いますが、しかし安易な石鹸素地ではなく基本油と苛性ソーダという本当の石鹸がいい…しかし子供には危ないな、時間もかかるし…と迷っています。

 

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折り紙

2024-08-15 10:50:09 | 文化

先日娘の子供(4歳)に「(折り紙で)クワガタとカブトムシ折って!」

いや作り方知らないよ。

4歳「パソコンで調べれば出てくるよ」(何で知ってるの?)

で、調べた結果、次々動画で出てきます。もちろん作ってる方は上手くて、何とか似せて作ってみました。

(折り紙の本より動画の方が分かりやすいです。懇切丁寧です。)

で、次にパソコンをつけた時に折り紙の情報が次々出てきます。親切というか恐ろしいというか、「こんなのありますよ!」的な。

じゃあ、花の折り方もあるでしょ…と検索。

というのも、うちの仏壇は普段使わない三階の部屋にあるのですが、この部屋が窓を開けていても暑くて36~37℃は当たり前、こないだは40℃になっていました。

生花を飾っても水が熱くなるし、お菓子も果物も心配だし、さてどうする。

造花もいまいちだし…、と毎年困っていましたが、今年は折り紙どうだ!となりました。

しかし造花用ワイヤー使って作るのは難しそうで、あれこれ検索してこれにたどり着きました。(^^)。

色合いがにぎやかでよろしい。(^^;)。

↓これは睡蓮。驚いたことにドイツ語で説明が書いてありました。

これは中にLEDライトを入れる蓮の花(これは折り紙の本)

グルんとひっくり返して折るので、普通の折り紙では破れそうで、右は障子紙、左はたまたま見つけたペラペラの紙。

そしてこれが蓮の花(折り紙6枚使います)

あー、勿論見本の作品はとても綺麗です…写真に撮ってよく見たら一部破けているし(^^;)。

しかし、今年はこれで。

 

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クボ 二本の弦の秘密 その2英語版

2024-06-23 17:50:20 | 文化

前回このアニメの日本語吹き替えをテレビで観て、絵が怖いとかなんとかあれこれ書きましたが(^^;)。

原語というか音声切り替えの英語でもう一度観てみました。なぜか惹き込まれるアニメーションなので。

すると割と聞き取りやすい英語でした。…と言ってもやはり分からないのですが、何と言っているのか気になりました。

折れずの刀、負けずの鎧、割れずの兜は英語では何と言っているのだろうと …。

自分が英語を習った時代はreader(読本)、grammar(文法)、composition(英作文)と別れていましたが、聞き取りや会話はやった覚えがありません。

簡単な英文なら辞書で単語をゆっくり調べて分かりますが、英語の放送は全く何を言ってるか分かりません。

(駅のホームで電車を待っているとき、「黄色い線の内側で…」という注意放送の後、英語で「…ヤローライン…」とか言っているのを聞いて、ヤローってイエローか…と思う位分かりません。)

テレビの字幕は日本語のみだったので、何とかアメリカ版を手に入れて英語の字幕を見てみました。米国版と日本版ではDVDの表の写真が違うのも面白いです。

 日本版

勿論字幕を見ながらでもその速さに追いついていけないので、いちいち止めて字幕書き写し…をしてみました。

 If you must blink,do it now. 日本語では「瞬きすらしてはならぬ」と言ってます。

英語では、瞬きするなら今しろ…ってことか。翻訳もすごいな…と英語(の勉強)が初めて面白いと思いました。

で、比較的聞き取りやすいと思ったのは子供の会話だったからかもしれなくて…後で出てくるサルとクワガタの掛け合いは早口すぎて何度見返したか…。

なおクワガタは Beetle で、あちらではカブトムシもクワガタも一緒かと。

クワガタの会話にはいわゆるアメリカンジョークも入り、これくらい早口でさらっとやってくれると面白いのかもと思いました。

ただ、どうしても終わり方が、あ、え、…。(それ以前が盛沢山すぎて,終わり方があっけないというか…このクワガタめっぽう強くて素早いのに、あっという隙に後ろから刺されてしまうし…)

私があれこれ言う話でもないし、主人公には満足のいく終わり方だろうし、制作者側の意図したものだと思いますが、あ、、、え、、、?!

と思っているうちにエンドロールが始まり素敵な版画が次々現れるのでそれに見とれて、途中製作過程の映像もあり、興味深いと思っているうちに終わる感じでした。

なお 折れずの刀は sword unbreakable 

負けずの鎧は breastplate impenetrable

割れずの兜は helmet invulnerable でした。聞いてても分かるわけないわ。

兜はヘルメットか…。

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民藝展と石の張り子

2024-05-25 16:09:01 | 文化

先日世田谷美術館の民藝MINGEI を見に行ってきました。

日本全国の民芸が展示されていて、張り子も何点かあったのですが、展示会場ではなくて、出てからのお土産品販売のところに石の張り子がありました。

見た目が石で、持つと軽くてすべすべ…。5000円位してました。

石の張り子って、狙いは何だろう…。

とりあえずうちで張り子の作り方を見て家にある石で作ってみました。

家にある石に新聞紙やら障子紙やら半紙を貼って乾かして…。

土台にしたのはこの石↓。以前にロックバランシング で使った石で、なんとなく睡蓮の葉に見える。

足らないところには粘土をくっつけてやってみましたが、ネットで調べたらどうやら土台の石も粘土で最初から作るらしいです。

すべすべにはならないで雑な仕上がりになりました。

↓ここは写真撮影可の民芸品に囲まれたリビング。

写真を撮った時には気が付かなかったですが、棚の右上の人形は何でしょう?

獅子舞の中の子?

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クボ 二本の弦の秘密 三味線と折り紙

2024-05-20 16:03:13 | 文化

アメリカのアニメーション。舞台は日本、時代は江戸時代ぐらいでしょうか。

2017年に日本でも公開されたらしいですが、全然知らなかったです。今回NHKの、それも再放送で気が付いて録画して観ました。

ストップモーションアニメというパペットをコマ撮りする技法で撮ったもので、また色々と受賞もしたアニメだそうです。

で、とりあえず観てみたら、まず最初の絵が怖かった…。

顔も少々怖かったけど、これがアメリカ人の考える日本人の顔か…、と自分に納得させ、でも私はどうも怖がりなので、ちょっと見ては休み、また10分観ては休み…その後の展開が怖いので数日休み…と繰り返して全部観終わるのに2週間かかりました(^^;)。

途中で止めようかとも思ったのですが、三味線なのに「二本の弦の秘密」って何だろうという興味で最後まで。

映像は美しいですが、「がしゃどくろ」みたいなのも出てくるし、まず怖い。

ただ、制作者側の日本の文化に対する愛情とか博識とか熱意は伝わってきます。技術もすごい。(多少の「そこはどうかな…?」は仕方なし)

歌川国芳とか河鍋暁斎とかその他あらゆる浮世絵を調べてデザインしただろうなと思わせる作画です。(怖いと思った顔も浮世絵からの発想かもしれません)

私は村の人たちが集まっているにぎやかな映像で、武井武雄の「みそかいばし」を思い出しました。

 (みそかいばし)

何より、主人公が三味線を弾くと折り紙が自動で折れて動き出すという発想がユニークで。

折り紙と三味線という取り合わせ…ヤラレタ…という感じです。

三味線の音も力強くて、すぐにちょっと傾倒しそうな私は三味線弾いてみたいとか今度折り紙博物館行くか…と思ったくらいで(^^;)。

主人公に同行して彼を助けるサルとクワガタも頼もしい…。船の上で魚を釣り上げて刀を居合抜きのように使って刺身が落ちてきたのには笑えましたが。

こわごわ長時間かけて日本語吹き替えで観たアニメーションでしたが、今度は落ち着いて原語で観てみるつもりです。

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鳥の時計と鳥のモチーフ

2024-04-11 10:53:35 | 文化

実家から持ってきた時計がとうとう壊れたのでこの時計を購入。

正式には四季の野鳥報時掛け時計。正時、季節ごと時間帯ごとに色々な鳥が鳴いてくれます。付属の説明書には、この時間帯この季節はこの鳥が鳴くという解説がありますが、カタカナの鳴き方説明ではよく分からない鳥もあり💦

でも、さわやかに鳥が鳴いて、あーもう〇時だ…と思うのは新鮮です。

ただし、今の季節夜7時過ぎに鳴いてくれるのはオオヨシキリ、コジュリン、コチドリ、トラフズク。これは解説を見ればなんとなく分かる以上に、夜の9時とかにオオヨシキリが「ギョ ギョシ ギョギョギョ…」とか鳴くとぎょっとしましたし、トラフズクが小さな声で「ポウ ポウ ポウ…」とか鳴きだすと、時計だと知らないとちょっと怖いかな。

 お話で、夜の森で迷っていてフクロウがホウホウと鳴く…というシーンがあるけれど、確かに怖いかもと思いました。(部屋が暗くなると鳴きません)

でも、これからの季節どんな鳥が鳴いてくれるのか楽しみです。

この時計を掛けていたら、久しぶりに来た長男が「鳥が好きなの?」と他の壁の絵とかを指して言うので、そういえば確かに鳥の絵があちこち飾ってありました。

バリの細密画

バリのバティック

ハワイの絵葉書

カレンダーも鳥

 でした。

 

 

 

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ひどい勘違い タージ・マハル G線上のアリアなど

2024-03-11 13:25:45 | 文化

今年のカレンダーのタージマハルを見ていて子供のころの勘違いを思い出しました。

タージマハルがタジマハールと見えたか聞こえたか…。

タジマハール→タジマホール→田島ホール…となって、白い服を着てインドで活躍した田島さんという人が建てたのかと…。すごいな…。と結構ずっと思っていました。タージ・マハル様すみません💦

 次にG線上のアリア。

小学校か中学校かも忘れましたが音楽の時間に題名を聞いてイメージしたのが

これです↓。

 民衆をひきいる自由の女神。

「G戦場のアリア」かと思いました。アリアはマリアみたいな女性の名前。

多分上の絵も子供が見たらだいぶショックな絵です。先頭に立った女性は半分裸だし、下には人が沢山倒れているし、後ろは男性でちゃんと服を着て武器を持っているし…。大丈夫なの?この女の人。と思って見ていました。

曲想はだいぶ違うのに…バッハ様すみません💦

 次に滝廉太郎の「花」

春のうららの隅田川~♪というあれです。

これの三番。錦おりなすちょうていに~♪

子供がこれを「長堤」だと理解するのは難しいですよね。ずっと「朝廷」だと思っていました。

で、朝廷なんて見たこともないけれど、絵本で見た竜宮城を参考に(^^;)

乙姫様のご馳走にタイやヒラメの舞い踊り~♪の場面、これを源氏物語絵巻のように斜め上から見た絵で想像していました。

暮るればのぼるおぼろ月~♪ですから、貴族たちの宴会場面が思い浮かびます。(これは今でも浮かんでしまう(^^;))

大分イメージされる絵が違いますね、すみません💦

という子供の時の大きな勘違いをいくつか思い出しました。

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電子ピアノの怪

2024-02-09 14:10:28 | 文化

電子ピアノを買い替えました。

以前のは計算機のメーカーのもの。

経年劣化もあり鍵盤がカタカタしだしたので、お世話になったけど、思い切って買い替えました。

今度のはピアノメーカーの物で、さすがに鍵盤の触り心地がいいとか音色もいいとか…調子に乗っていたら…。

どうも弾いてない音が聞こえて…。

もともと下手だしつっかえつっかえだし、ミスタッチもあるし…、しかし弾いてない音が聞こえる(気がして)、もしかして玄関のチャイムが鳴ったか、空耳か…。

とひと月も経った頃、また変な音がしたので手を放すと、その後数音鳴って…。これはさすがに気味が悪かったです。

ピアノに「下手くそ!」と言われたみたいで。と言ってピアノさんが付け足したのが上手いわけでもないけど、なんだか不気味で。

いつもあるわけではないので、また忘れたころに手を離したのに何音か鳴る(残響ではなく)…。

で、購入した店に電話して、製造元の修理担当者さんが来て、直してくれました。

何言ってるの?と信用してもらえないかと思ったら、

たま~にあるらしい。

 この上のふたを開けて

この緑の基盤を取り替えました。

たまにこの中にピンとか何かを落としてそういう支障が出ることがあるそうです。

電子ピアノの中って案外あっさりしてるんだな、という感想。右の方にアンプ。

(ピアノはピアノ線があってそれをたたくハンマーがあってそれはそれは大掛かりですが。)

とりあえずこれで大丈夫なようです。

 

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東京都庭園美術館 フィンランド・グラスアート

2023-07-21 17:11:58 | 文化

酷い暑さが少し和らいだので、この隙に行ってきました。

この美術館、旧朝香宮邸の大変立派な建物…。区切られた各部屋に数点ずつガラス器が飾られていますが、各部屋にスタッフがいて目を光らせています。

写真撮影はOKですが、上から撮ってはいけません。

ガラス器はそのまま台に置いてあるのですが、周りに囲いがあるように見てくださいということだそうです。

大きな器も沢山ありましたが、鳥だけを選択的に撮りました。

 これは雉に見えます。

ずいぶん久しぶりの庭園美術館でしたが、新館もできていまして、展示物の量もかなりありました。

本館はすべて立派な階段で(かつて宮様方や客人が優雅に上り下りなさったであろう階段)、手すりもないところがあり段差も結構きつかったですが、新館につながるところにはエレベーターもできていました。いつの間にかエレベーターのある生活に慣れてしまっているのに我ながら驚きました。

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山形 東洋のアルカディア イザベラ・バード 

2023-06-08 15:08:36 | 文化

この夏山形へ出かける予定が出来て、図書館で山形関係のガイドブックをあれこれ借りて、山形県って広いんだな~という第一印象。

丁度この本の裏表紙に出ていた南陽市というのが主な目的地ですが、

その上の「イザベラ・バードと東洋のアルカディア…」というのが目に留まり、

アルカディアって何だ?まあだいたいのニュアンスは分かるけど…。

そういえば時々覗きに行っていた「春さん」という方のブログにこのイザベラ・バードのことが載っていたな…。

と調べ始めて、図書館で下の2冊を借りました。

1878年(明治初期)に通訳を一人連れて日本の東北地方から北海道まで旅したイギリス人女性。

訪れた土地土地で妹に手紙を書いてそれをまとめたもの。(まだあまり読んでいないので)

左は完訳日本奥地紀行(金坂清則訳) 右は日本奥地紀行縮約版(ニーナ・ウェグナー英文リライト、牛原真弓訳)

どのくらいリライトしているかというと、横浜から北海道を回って函館に戻るまで左だと3巻あるのに右は一巻で終わり。また対訳なので見開きの右ページは英文。左が日本語。字も大きいし白紙部分も多い。一巻のページ数も少ない。

三分の一の、二分の一の…とざっと考えて多分一割くらいに縮約しているかな?どっちが読む元気が出るかというと縮約版かな…。

 (完訳版) (縮約版)

どのくらい違うかというと、例えば新潟で、その土地のイギリス人の宣教師夫人とその娘(3歳)と街を散歩していると日本人が喜んでついてくる、娘も日本人になついている。「日本人は本当に子供好きなのです!」

と縮約版では5行で終わっている話が、完訳版だと11行。しかも「日本人は本当に子供好きではあるが、ヨーロッパ人の子供が日本人と一緒にいるのはあまり好ましいことではない。日本人はヨーロッパ人の子供の道徳を台無しにするし、噓をつくことを教えたりするためである。」と、全く『これは個人の感想です』と今なら下に注釈がつくようなことも書いてあったりします。

良いものは良いと書くけれど、歯に絹着せぬ感想。忖度無しの文章。明治初期のイギリス人から見た日本ですから。

他方縮約版の英文リライトをしたのは幼少期を日本で過ごしたアメリカ人で、現在ジャーナリストとして活躍している人らしい。2017年に出版された本です。

なお縮約版ではこの章は、子供好きなのです。で終わっていますが、完訳版では続けて新潟地方の気候を太平洋側の気候と比べて書いているし、この地域の人たちの冬の過ごし方とか、冬と夏の温度の違いとか、最後にこの場所の緯度がナポリより3度も南なのに!と終わっています。かなり詳しい。

彼女がここを通ったのは7月です。なぜこのように日本の気候や緯度等に詳しいのか疑問に思いました。

で、しょうがないので、この完訳版を訳した方の著書「イザベラバードと日本の旅」というのを図書館で予約しました。大体ぼんやり旅をしていたら、訪れた町の冬の気候とか太平洋側の気候と比べるとか緯度とか…私ならしないです(^^;)。

そして、春さんのブログにも載っていたコミックです。買ってみました。10巻もあるし、実は絵がちょっと派手で苦手な感じですが、とりあえずこれもゆっくり読んでみます。あの話を絵にしてみようというのがすごい。

一番上の旅行雑誌の写真、それらしく西洋の女性に蓑傘つけさせて雰囲気出してる…と思いましたが、実際にイザベラ・バードも雨の時にこのような恰好をしていたらしいです(絵がありました)。大体梅雨の時期に東北へ旅行したようです。そりゃ大変だ。

なお、アルカディアの件ですが、完訳版の注釈に詳しく載っていました。

ギリシャ神話とかかわりのある言葉で、牧歌的理想郷、楽園という意味。

米沢平野はまさしくエデンの園とも書かれていて、たくさんの作物果物を記述しています。

そういえば昔アルカディアというモロゾフのクッキーがありました。

 

 

 

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