私の孫達は、三人三様。
いえもう一人、一歳十カ月の孫、かれんちゃんを忘れるところでした。(笑)
先日、我が家にお泊まりに来たのは、中一のR君、小三のさっちゃん、小一のK君です。
それぞれ際立った異なる個性の持ち主達。
その愛しい孫達と共に過ごせた数日間は、この上なく楽しく、まさに至福のひと時でした。
老体の身には、猛暑の只中、三人のお世話は、それなりに疲れる大変なお仕事ではありましたけれどね。
息苦しさは相変わらずで、体調が芳しくない私。
預かるまでは、自分の体力に自信が持てず、楽しみ以上に不安が大きかったのですが。
孫可愛さからくる一途な思いは、そんな不安を吹き飛ばしてくれるようです。
今なお、束の間の三日間の思い出を振り返り、無事に過ごせた安堵に浸りながら、孫達の行く末に思いを馳せ、色々と夢を描いています。
この子たちの個性が花開くときまで、私は元気でいられるでしょうか?
一日目のお夕食 この調理の失敗談や、豚しゃぶサラダのエピソードを
料理ブログで紹介しています。
中1の心優しいR君に、私の睡眠時間は5~6時間と話したところ、大層驚かれてしまいました。
「おばあちゃん、もっと寝ないと駄目だよ。体を壊すよ。」と、真剣な眼差しで言うのですね~
今の私には、永遠の恋人のR君に、そんな優しい言葉をかけてもらって、夢心地。(笑)
もっと体を大切にして、この子たちの成長を見届けるまでは、何としても元気でいたい、と、しみじみ思いました。
更にとても嬉しい言葉をR君からかけてもらった私です。
「年齢より、おばあちゃんはずっと若く見えるよ」
中一の男児が、何もなくて、こんな言葉を掛けませんよね。
むろん、私の誘い水の数言がありました。(笑)
R君の言葉におだてられ、お小遣いを奮発してしまった、ばぁばです。(笑)
R君の策略にうまく載せられたかな~(笑)
さて、ところがです。
このR君が、少々心配になるほど元気がありません。
私は娘二人でしたから、男の子の本質をよく理解できていません。
ですから、一方的にそのような印象を受け、いらざる心配をしているだけのようにも。
身近な男の子で思い出すのは、夢路の長男、けんちゃんぐらいです。
そういえば、中学生の頃のけんちゃんも、暗い雰囲気で、存在感がとても薄かったようにも。
それが、今はやり手の立派な公務員、良きパパですからね~
とは言え、パパのHさんも心配しているようです。
なんとかR君の生活を立て直してやりたいとの彼の熱い思いが、ひしひしと私の胸にも伝わってきます。
私が考えるに、R君は奥手で大器晩成型、といったところではないでしょうか。
年齢よりもまだ、かなり幼い気がしています。
背伸びして、御三家の中学に、運よく進学できたものの、お勉強が何だかとても大変そう。
悪戦苦闘しながら、一人でコツコツ挑んでいる姿は、何とも健気で、少々痛々しく感じるほど。
その重圧で、元気をなくしているようにも見受けられます。
一見、つかみどころのないR君ですが、私には彼の心情が、なんとなく理解できる気がしてなりません。
娘にも、いつか言われました。
「Rの気持ちが一番良く分かるのは、ママかもしれないわね」と。
恐らくエリートコースまっしぐらだった、優秀なパパとママには、息子の少々だらしない暮らしぶりが、ふがいなくもどかしく映って仕方ないのでしょうね~
高圧的なパパの態度には、私はかなり疑問を感じて、よく注意をしますけれど。
でも子を思う気持ちは、人一倍強い人。
しかし短気な性格は、そう簡単には改められませんものね~
孫達を二日間預かり、送りがてら、長女の家にも一泊した私ですが。
その時、Hさんと、色々おしゃべりしました。
いつものことながら、娘のことはべた褒めしてくれる彼です。
「Mは本当に頭が賢いよ。ぼくには過ぎた優しいいい嫁さんだよ」等々
母親の私の耳には、これ以上心地よい言葉はありませんが、娘より、R君のことを褒めてくれれば、もっと嬉しいのですけれどね~(笑)
お別れを名残惜しんで、 次女の子、K君を抱きしめるR君
そんなこんなで、頭からR君のことが離れず、いろいろ思いを巡らしている私に、天の声かと思えるような電話がありました。
皆を送り出し、娘宅で家事に専念している時の事です。
電話が鳴り、受話器を取りました。
電話をかけて下さった方は、R君が小学生の低学年時から、中学生になるまで通っていた、絵画教室の先生。
新しい住まいに転居してからも、大きな画材を提げ、30分以上かけて通っていたR君。
野球を止めてからも、受験勉強の息抜きが必要だとの、両親の思いもあったようです。
電話は、中学生向けの油絵教室へのお誘いでした。
その先生のお話しの内容といい、語り口といい、慈愛に溢れ、一言、一言が私の心に染みいるようでした。
娘からお噂を耳にしてはいましたが、全く面識のないお方です。
でも、私は数言、会話を交わしただけで、、この方は素晴らしい資質を持たれた教育者だ、とすぐ分かりました。
先生が、「この度は、優秀な中学に入学され、さすがR君ですね~」と、おっしゃって下さいました。
が、私は正直にRの今の状況を伝えました。
あまり元気がないことを。
「そうですか~」と幾分心配されたご様子が声から伺えましたが、その後、次のように言われたのです。
「私は、素晴らしい才能を持ったお子さんだと、思っていますよ。
僕は、R君から随分いろいろなことを学ばせてもらいました。
R君の才能は、大学を卒業するころには花開き、きっと大成すると思いますよ。
是非R君と向き合って話がしてみたいですね~」
私は、この方こそ、Rに自信を植え付け、才能を伸ばして下さる方に違いない、と、心底思いました。
正に天からおりた救世主といったところでしょうか。またまたオーバーな表現(笑)
この先生のご指導が素晴らしかったのでしょう。
R君の部屋には、消防署から優秀な絵画作品として授与された賞状が飾られています。
以前ブログでもご紹介しましたが、彼の粘土作品が、4年生の図工の教科書にも掲載されました。
キラキラ輝く感性の芽を、生活の重圧で摘んでしまうのは、余りにもったいないですものね。
私も幼少時には、朝日新聞の絵画コンクールで入選したり、学校の夏休みのグリル帳の裏に私の絵画が載ったこともありました。
けれど、見事にその芽は摘まれてしまい、伸ばす事ができませんでした。
優れた人間性を身に付けた方との出会いは、何にも勝る人生の宝です。
その意義を感じて、ぜひ絵画教室に、また通ってほしいな~
ババからの強い願いです。
ところが、私の勧めに対するK君の返答は、
「行ってもいいんだけれど、学校が忙しいから」でした。
もちろん勉強だけでなく、テニスクラブと美術部に入部し、まじめに頑張っているR君です。
その上、電車通学では、時間が足りないのも無理からぬこと。
心に余裕を失ったR君の正直な弁ですね~
そこを何とか工夫して、時間の効率化を図れないものかと。
これは、大人の考えで、中1の奥手の少年に要望するのは、少々酷なことかもしれません。
子育ては、迷いながらも、精一杯の愛情を注いで臨む内に、子供と一緒に親も成長し、一つ一つ道が開けていくものです。
焦りは、禁物。
私も子育ての最中に、いつも自分に言い聞かせていたことでした。
そういえば、臨床心理士をなさっている娘と同年代のブロガーさんが、男の子への対応は難しいです、とおっしゃっておられた事を、今、思い出しています。
テニスクラブの練習にでかけるR君。おしゃべりしながら共に歩いて、途中まで見送りしました。
夏休みも、毎日テニス部の練習に黙々と通い続けるR君が、テニスラケットを抱えて我が家を訪れてくれました。
忙しい暮らしにもかかわらず、おじちゃん、おばあちゃんの願いをかなえてくれた優しいR君。
本当に嬉しく思いました。
ありがとう♪
またいつでもいいから、遊びに来てね。
今日は気がかりなR君の事が心から離れず、そのお話に終始してしまいました。
次回は、さっちゃんとK君の楽しいエピソードを語るつもりでいます。
又とんでもない長文に。
貴重なお時間を割いて、私の拙文に最後までお付き合い下さいました皆さま。
恐縮に存じます。
誠に有難うございました。
今朝は心なしか涼やかで、今のところ凌ぎやすい朝を迎えています。
くれぐれもご自愛の上、今日も一日お元気で、良き日をお過ごしになられますように♪
27日と28日の歩数
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