もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.157「施設実習」

2010-07-11 | 日記・エッセイ・コラム

            nonnon日記

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介護実習で、2つの施設にお世話になった。      

認知症施設の入居者さん達は、70~80代の女性9人。

皆さん、穏やかで優しい方ばかりだった。

満州からの引揚げの体験談を語ってくださった方、個室に伺ったらご家族の写真を

沢山見せてくださった方、ご主人を亡くされた後、「1年間は法事で頑張れたけれど

その後、鬱病になっちゃったのよ私。それで病院からここに来たの。」とホンワカ

した上品な奥様。皆さん、やはり病気で少し自信をなくしていらっしゃる。

・・・・「そのご年代まで人生をまっとうされて、お元気で羨ましいですよ。

私のお友達は、50代でもう6人亡くなっています。夫も去年病気になって、

リハビリに励んでいます。」と申しあげたら、今度は私のことを心配してくださっ

た。記憶が苦手なだけで、人柄は、「いい人」が多かった。

もう1つの施設では、50代位の‘チャーミング’なカラオケの上手な女性に出会っ

た。脳腫瘍で、片目を失明、17時間の大手術の後、1週間でやっと目が覚めた、

という体験談。眠っている間、‘お花畑’でなく、綺麗な‘牧場’に居る夢を見たそうで

ある。お洒落で女らしい方で、その後、カラオケで「りんごの歌」を情感たっぷりに

歌っていらした。‘リンゴ~の’という歌い方が美空ひばりよりもっと優しくて

綺麗な声で、思わずウットリ・・・してしまった。

こんなに単純な歌詞を、こんなに魅力的に歌える人っているんだ~、と感動!

夫が病気してくれたお陰で、私の‘重い腰’が上がり、この年齢で、いろんな‘出会い’

と社会勉強をさせてもらっています。

これも貴重な体験だなァ、と思えるこの頃です。

 

 

 

 

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