もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.258「「視線入力装置、公費給付に感謝!その5

2014-07-03 | 健康・病気

               nonnon日記

「視線入力装置はもう使えていないので、お父さんに

内緒で、返そうか」と、娘と息子に相談したところ・・・

二人共、猛反対したのである。

「残りのお金は、自分達で半分づつ負担するので、

使えなくても,置いといてあげて」

そこまで言われては、置いておく他ない。

夫に子供達の言葉を伝えた。ついでに・・・

「気管切開して言葉を失っても、視線入力装置で会話できるよ」

「孫の○○ちゃんの幼稚園児姿、見たくない?来年の春だよ」

「子供達もまだまだ心配よ。もう少し生きていて、見守って」

そして、ついに・・・・夫は首を縦に振ったのである。

11月、気管切開の手術を受け、1度も熱を出すこともなく、

無事に冬を乗り切った。

視線入力装置も、またスムーズに入力できるようになった。

春には、孫の幼稚園姿も見た。

現在も、車椅子に乗って、院内を散歩し、TVも見、

アイパッドで音楽を聴いたり、囲碁対局の記録を楽しんでいる。

その上・・・

レンタル期間終了のぎりぎりの2月、夫は

視線入力装置の公費支給の審査を受けて、合格!

結果として、110万円支払って、100万円が戻り、

新品を購入することができた。

(自己負担10万円で、10か月レンタルと

新品購入の両方の費用がまかなえた。)

(視線入力装置は、その機種によって値段が違う。

公費が下りない場合もあるので、レンタルの段階から

価格の比較的に低い方を選んだ。

公費申請手続きについての‘苦労話’は次回にて)

夫の命の危ない大変な時に、私にとっては、さらに

ストレス加算になった視線入力装置だけれど、

この機器のお蔭で夫に気管切開手術を勧めやすかった。

それにしても・・・このどんでん返しの顛末を考えると、

あまりにラッキーで、‘守護霊’でも付いているのではないか、

と考えてしまうのだ。

ハテ、誰の守護霊が??

 

 

 

 

 

 

 

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No.257「「視線入力装置、公費給付に感謝!その4」

2014-07-03 | 健康・病気

             nonnon日記

 昨年の9月、10月、は、病室の廊下までもヒーヒーという夫の

苦しそうな、甲高い呼吸音が響き渡り、周囲の人を怯えさせる程だった。

この調子では、今度風邪をひいたら、夫の命は

ひとたまりもなく、消えてしまうのではないか・・・、

と、ハラハラする毎日だった。

主治医には、もうその前の肺炎の折、

「この段階で、気管切開しなければ、危ない」と言われていた。

ところが、夫は頑として、「延命処置は嫌だ」と首を振る。

私はどうしていいか解らなくて、とにかく、情報収集に努めた。

気管切開をしている「先輩患者」の奥さん、看護師さん、

リハビリスタッフ、友人、知人、インターネットの情報、・・・

延命処置については、賛否両論。サテ困った・・・・。

夫は命が危なくても、なかなか文字が入力できなくても、

視線入力装置は手放したくない様子・・・・。

こうなると、使える、使えない、でなく

視線入力装置は夫の「心の支え」になってしまったのだ。

しかし・・・・言いたくないけれど・・・・・

・・・・複雑なのは・・・・主婦たる私の「心」・・・・

2か月も3か月も使えていない機器に、毎月9万円は・・・・

ちょっと、きつくない?この先、いつまで置いとくのだァ~~

夫の命の心配に加えて、視線入力装置にヤキモキ・・・・

私の人生史上に残る、「葛藤の秋」が過ぎた・・・。

 

 

 

 

 

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