nonnon日記
「視線入力装置はもう使えていないので、お父さんに
内緒で、返そうか」と、娘と息子に相談したところ・・・
二人共、猛反対したのである。
「残りのお金は、自分達で半分づつ負担するので、
使えなくても,置いといてあげて」
そこまで言われては、置いておく他ない。
夫に子供達の言葉を伝えた。ついでに・・・
「気管切開して言葉を失っても、視線入力装置で会話できるよ」
「孫の○○ちゃんの幼稚園児姿、見たくない?来年の春だよ」
「子供達もまだまだ心配よ。もう少し生きていて、見守って」
そして、ついに・・・・夫は首を縦に振ったのである。
11月、気管切開の手術を受け、1度も熱を出すこともなく、
無事に冬を乗り切った。
視線入力装置も、またスムーズに入力できるようになった。
春には、孫の幼稚園姿も見た。
現在も、車椅子に乗って、院内を散歩し、TVも見、
アイパッドで音楽を聴いたり、囲碁対局の記録を楽しんでいる。
その上・・・
レンタル期間終了のぎりぎりの2月、夫は
視線入力装置の公費支給の審査を受けて、合格!
結果として、110万円支払って、100万円が戻り、
新品を購入することができた。
(自己負担10万円で、10か月レンタルと
新品購入の両方の費用がまかなえた。)
(視線入力装置は、その機種によって値段が違う。
公費が下りない場合もあるので、レンタルの段階から
価格の比較的に低い方を選んだ。
公費申請手続きについての‘苦労話’は次回にて)
夫の命の危ない大変な時に、私にとっては、さらに
ストレス加算になった視線入力装置だけれど、
この機器のお蔭で夫に気管切開手術を勧めやすかった。
それにしても・・・このどんでん返しの顛末を考えると、
あまりにラッキーで、‘守護霊’でも付いているのではないか、
と考えてしまうのだ。
ハテ、誰の守護霊が??