もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.298「あなたは、間違っている ! 」

2016-01-11 | 健康・病気

               nonnon日記

 2016年、おめでとうございます。

 『 幼な子に  孫思いやる   露天風呂 』

昨年末、私が、いたく感動した言葉をご紹介します。

「あなたは、間違っている-------------」 です。

病院付添い仲間のHさん。78歳の男性。74歳の難病の奥さんに付き添い、

毎日病院に通ってくる。人工呼吸器をつけた奥さん、時々、危なくなる。

Hさん本人もあちらこちら、身体の具合悪く、「今日は、ステロイド注射5本

打ってもらって来た。」とかおっしゃる。手に補強テープを巻きながら、

奥さんのリハビリをする。

先日は、「足がつっちゃって・・・」と玄関の椅子に座っていた。

(Hさんは、車を運転して30分のところに住んでいる。)

「チョット、チョット、大丈夫?」

このままでは、Hさんが、先に倒れてしまう、と思ったら、言わずにおれない

性分で・・・・。私、言ってしまいましたね。

「ねェ、ねえ、Hさん、奥さんへの思いは解るけど、誰でも、ずーっと

いつまでも、元気ではいられない。誰でも、いつかは、お別れが来る。

生まれたての赤ちゃんだって、いつかは、死ぬ運命にある。

頑張っても、頑張っても、辛いことだけれど、頭の中の、半分では、

別れも覚悟しておかねばならないのでは?」

その時は、黙ってうなずいていたHさん・・・・

次に会った時、いきなり・・・  「あなたは、間違っている!」

「病気が良くなる、今に元気になる・・と思わなかったら、暗くなるでしょう?

神さんにお参りするとき、どうぞ、元気にしてください、ってお願いしたら、

頭が下がっちゃうでしょ。そうじゃない、私、家内が元気になるように頑張ります、

見ていてください。っていうのよ。ほら、頭が上を向くのよ。それがいいんだ。」

「はあ・・・?・」    私、キョトン・・・・。

でも、後から、Hさんの言葉を反芻しているうちに・・・・・

ジワァーーーーと感動しています。

精神一到、何事か成らざらん。人はパンのみにて生きるにあらず。

状況を伺っているうちに、人生は終わってしまう。

そうだね、‘強い、強い思い’ それが大切だね。

人生なんて、そうよ 夢まぼろし。

どうせ夢まぼろしならば、‘思い’を大切に生きて、何が悪い!

病人が助かるかどうかではなくて、「私が助ける」その思いが大切なのだ!

「あなたは間違っている!」

そう否定されて、ジーンと感動している。

どうか、2016年も、Hさんに、皆さんに、幸がありますように。

 

 

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