nonnon日記
ハクのいない朝が何回も来て、もう1か月になろうとしている。
この間、小さな、不思議な出来事がチョクチョク起きて、どうも、ハクの魂は、
まだ私の傍にいるのでは?という気がしている。(それは後程ー。)
今まで、ハクの写真の中で「この1枚は、痛々しくて見れない」と思っていた。
亡くなる10日位前だったろうか・・・私の介助で、トイレで用を済ませた後、
何と、ハクは私の手を振り払って、猫トイレの淵を飛び越え、まっしぐらに
布団を目指して自分の手足で、歩いたのだ。(トイレの後、シリンジで薬を飲ま
せられるのが分かっていて、嫌だったので、逃げようとしたのかも知れない。)
ところが、足がもたついて、途中で、潰れてしまった。
(その時、こんな風に弱ってきたーと娘に知らせようと、写真を撮っておいた。)
改めてUPにしてみたら、ハクの表情のたくましさーに驚いた。
そうーハクはあの時点で、決して気持ちは負けていなかったのだ!
「俺は、負けないぞー、俺は生きてやるぞー」と、ハクの顔は語っている。
この根性があったればこそ、主人のジイチャン亡き後、古家で、ご飯が当たら
なかった時も、1匹ぽっちで(まるで横井正一さん、のごとく)
5年半もの長い日々を古家で生き延びたのだ。
こんな小さな体して、こんなに頭も小さくて、手の指もくっついて物をつかめ
ないのに・・・物静かで、温厚で、観察力が鋭くて、意思が強くて、・・・
あなたは、そのニャン生を、ぎりぎりまで、あきらめず、闘い抜いた。
ハクや、お手本見せてくれてありがとう。
ましてや、私は、一応、高等動物である人間である!
ハクに倣って、自分の運命を受け入れて、精一杯生きよう!
と写真を見て、誓ったことだったー。