もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.121「W先生の思い出・その1」

2009-08-14 | 日記・エッセイ・コラム

            nonnon日記

Moyai_132 私の今の職場は小学校の中にある。

それで、ちょっと・・・今では、はるかに

遠い、トーイ 

私の小学校時代の思い出を・・・・。

5~6年生の時の担任のW先生。

当時40歳位だったろうか。

しっかりした指導力を持った女の先生で、文句なくクラスの子

みんなの信頼を集めていた。勉強もまめに、熱心に教えてくれて、

W先生に褒められたいばかりに、みんなよく勉強したように思う。

子供の目から見ても、弥勒菩薩に似た面差しの、母性的な

優しく、厳しい、いい先生であった。

・・・でも1つ、クラスみんなの心配事があったのである・・・。

それは先生の健康問題・・・。

授業中にも、時々、心臓発作が起きた。急に「ウー」と俯いて・・・

「○○君、水汲んできて・・・」と苦しそうにコップを指差す・・・。

日頃のワルがきも、真剣な顔で水を汲んでくる。

先生、薬を取り出して、水と一緒に飲む・・・。

その間、クラス一同、かたずを飲んで見守っている・・・。

「もう、大丈夫だから・・・」の一言で、一同、安心する・・・。

先生の腕には、よく包帯がしてあって・・・

「ナニ、ナニ?」と見せてもらったことがあった・・・

そこには、青紫のシミ・・・

体質で注射のあとが残るそうで。

痛そう・・・と思って、みんなで見ていた記憶・・・。

そんな光景を思い出す。

W先生は、御主人を若い時に亡くされて、当時小学校3年生の

坊ちゃんと2人でアパートに暮らしているという話だった。

今思えば、「自分に何かあったら、一人っ子の息子は・・・」と

思われなかった筈はない。

人生には、抜き差しならない深刻な出来事が起きる・・・

ということを、まだ幼なかった私達に

身をもって、教えてくださったような気がするのである。

 

 

 

 

 

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