nonnon日記
それで、ちょっと・・・今では、はるかに
遠い、トーイ
私の小学校時代の思い出を・・・・。
5~6年生の時の担任のW先生。
当時40歳位だったろうか。
しっかりした指導力を持った女の先生で、文句なくクラスの子
みんなの信頼を集めていた。勉強もまめに、熱心に教えてくれて、
W先生に褒められたいばかりに、みんなよく勉強したように思う。
子供の目から見ても、弥勒菩薩に似た面差しの、母性的な
優しく、厳しい、いい先生であった。
・・・でも1つ、クラスみんなの心配事があったのである・・・。
それは先生の健康問題・・・。
授業中にも、時々、心臓発作が起きた。急に「ウー」と俯いて・・・
「○○君、水汲んできて・・・」と苦しそうにコップを指差す・・・。
日頃のワルがきも、真剣な顔で水を汲んでくる。
先生、薬を取り出して、水と一緒に飲む・・・。
その間、クラス一同、かたずを飲んで見守っている・・・。
「もう、大丈夫だから・・・」の一言で、一同、安心する・・・。
先生の腕には、よく包帯がしてあって・・・
「ナニ、ナニ?」と見せてもらったことがあった・・・
そこには、青紫のシミ・・・
体質で注射のあとが残るそうで。
痛そう・・・と思って、みんなで見ていた記憶・・・。
そんな光景を思い出す。
W先生は、御主人を若い時に亡くされて、当時小学校3年生の
坊ちゃんと2人でアパートに暮らしているという話だった。
今思えば、「自分に何かあったら、一人っ子の息子は・・・」と
思われなかった筈はない。
人生には、抜き差しならない深刻な出来事が起きる・・・
ということを、まだ幼なかった私達に
身をもって、教えてくださったような気がするのである。