nonnon日記
昨年末は、夫の「結石治療」に終始した。
夫は11月中旬から、12月上旬までに、2回40度以上の熱を出した。
ひきつけのような呼吸をして酸素マスクをして・・・。
腎臓結石が原因らしいということで、泌尿器科病院に転院して治療を受けた。
幸い大きな手術にならなかったので、2週間で元の病院に帰ってくることが
できた。
この間、大雪も降り、慣れない病院での、朝9時に出かけて夜9時に帰ってくる
付き添い生活・・・駐車場周囲の除雪、でこぼこ雪道の運転・・・
はさすがに私の体には応えたらしく・・・いきなり猛烈な腰痛に襲われた。
朝、痛くて起きられず、夫が以前使っていた「ポータブル手摺り」に
つかまってやっとこさ、起きた。
屈む動作が痛くて顔が洗いにくい。靴下が履けない。
椅子に座った状態から立つ時にもビリビリ・・・。
腰骨がずれたらしいけれど、整体や針治療に行くにも、その時間がない。
夫も喉頭摘出した喉が乾燥して、(この病院は、部屋の空気がやたら乾燥している)
ピーピーガーガーと音がして呼吸が苦しそうになった。仕方ないので、
バス付の個室を借りて加湿器を持ち込み、湿度60%を維持して私も毎日昼に
お風呂に入って体を温めた。
一時はどうなるかと不安に駆られたけれど、
何とかやっとこさ、年末に夫も私も無事に元の病院に戻って来られた。
夫はまた元の病院でリハビリをしてもらい、お風呂にも入れてもらって、
安定した病状で新年を迎えることができた。
昨年、何度か高熱が出て、「神経難病の進行?」と心配したけれど、
どうやら、腎臓、膀胱結石が災いしていた可能性が強い。
重度障害患者は、高熱が出ても、ちゃんと原因を突き止めてもらえず、
ただ抗生剤を処方して、その都度、熱だけ下げる、という病院も多いようだ。
夫はこの度、20年来体内に温存してきた「石」の存在を発見してもらって、
ちゃんと専門病院で治療させてもらえて、本当にラッキーだった。
(主治医先生と病院にひたすら感謝、である。)
今では、夫はパーキンソンの薬と、筋弛緩剤と鎮痛剤をすべて止めて、
胃薬とオシッコの薬だけで、穏やかで、落ち着いた日々を過ごしている。
(先日、前の前の病院でご一緒だった付き添い友達がお見舞いにいらして、
「ご主人は、2年前より、ずっと、楽そうになって、良くなってる。」と
驚いて・・・「必要ない薬は全部外した」と話すと、またビックリされて
帰って行かれた。
最近は夫はリハビリをしてもらうと、下剤を入れなくても、お通じがあるほどに、
お腹も活発になってきた。
ビックリなのは、もう3~4年も前から完全に固縮していた右手の指が、
作業療法士さんが「はい、開いて~」というと、わずかだけれど、動くのだ。
(左手は、握り返すことができる。)
「神経は、ちゃんと通じている・・・」それを目で見て確かめる度、
新鮮な驚きと希望をもらっている。