nonnon日記
夫の付添いで、私も毎日病院通いをし、今まで3つの病院、
8つの病室を体験した。
そこで、気付いたことの一つに・・・・
親の付添い、介護で病院に通ってくる、未婚の若い男女が
結構多いことだ。平日は仕事を終えた5時~7時。休日は半日位。
本当に頻繁に毎日のように勤勉に通って来る。
年齢は30代が多い。
親孝行だね・・・と感心しつつも・・・フリーの時間を
そんなに親の介護にばかり費やしていたら、自分の人生を築く時間が
ないんじゃない?と、決して口には出さず(おせっかいにも)
心配している。
今の病室でも、とても可愛い、30代前半の御嬢さん.
3人兄姉妹の末っ子で、一人だけ独身だそうだ。
70代後半のお父さんのところに、毎日々通ってくる。
休日は、お母さんの入院している病院と‘掛け持ち’ で通ってくる。
家族を作った兄と姉は全く姿を見せない。
毎日、意識のないお父さんの耳元で、「おとーさん、おとーさーん」
と何度も呼びかけて、手足を撫でさする。
さぞかし、いい親子関係だったのだろう・・・と思うれども、、
人口呼吸器をつけて、口を開けて寝ている、全く反応のない
長期療養の‘お父さん’であれば・・・
私の見ている限りでももう2か月半は、同じ状態である。
毎日、毎日・・・・
こうして彼女の貴重な‘青春時代’ の時間が過ぎていく・・・・。
「これでいいんだろうか??」と、彼女の将来が気になってしまう。
(彼女は、お兄ちゃん、お姉ちゃんに比べて、‘巣立ち’が
チョット遅れたせいで、親の介護という‘足かせ’にドップリ、掴まって
しまったのでは、ないだろうか?)けれども、彼女の様子では、‘足かせ’
とも ‘負担’とも思っている風はない。
まるでお父さんが、唯一の‘心のよりどころ’ であるかのように、
ベッドの傍にいて、幸せそう、楽しそう、なのである。
一人で、お父さんに話しかけて、一人で笑ったりするほど、
明るいのである。こういう父娘関係もありなのか・・・
と首をひねりつつ感心している。
それにしても・・・・病院に、若い独身男女が、親の介護で
まめに通ってきている姿を見ると、・・・
伴侶がいないから、親のところに来るのか、
親のところに来るから、伴侶ができないのか・・・
どっちだろう?・・・と考えてしまうのだ。おせっかいにも・・・・。