もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.10「管理会社変更決行編(その2)」

2008-06-30 | 日記・エッセイ・コラム

              マンション日記    (理事長編 ーその8)

理事長になって、3ヶ月、管理会社を変えたくて、悶々としましたね。「まだ時機尚早」とか、「誰も付いていかないわよ」とか、いろいろ言われて落ち込んだことも。

‘15万円の簡易スロープを買っただけで終わるのかなぁ、

えらいスケール小さい成果だなぁ。’と残念で・・・マンション新聞に載っている‘管理会社を変更した理事長’の晴れやかな写真を、本当に羨ましく、見ていました。
・・・それである日、思い切って「北海道マンション管理組合連合会」に電話してみました。丁寧にお話を聞いてくださり、法律的なことを、教えてくださったのです。(ノートいっぱいに必死でメモした記録も、後で見れば懐かしい。)

マンションの管理規約や、標準管理規約をいくら読んでも、ピンと来ません。マンションに関する豊富な知識と経験情報のある機関に相談したのは正解だったと思います。これで、法律的知識は一応頭に入りました。どうやって、理事会に提案するか、です。いざ管理会社変更というと、‘マンション運営が混乱するのではないか、’と恐れて、慎重になる理事さんも数人いましたから。そこで、‘変更を望む住人’に声をかけて、修繕委員になってもらい、修繕委員会をその志のある人で固めました。そして、第1回の会合で、「大規模修繕を行う為に、管理会社を再検討したい。」という決議をして、「諮問委員会からの具申」という形で、理事会に提案しました。理事長1人の独断ではない、バックに修繕委員会のメンバーがいるぞ、というアピールでした。

これで理事会はすんなり通過、「管理会社見直し・選定会」の運びとなりました。
修繕委員会では‘早くやってしまおう’という声も上がり、重くて動かせなかった石が急速に転がり始めたという感じでした。   
(でもまだ、うまくいくのか、かなり不安でしたよ。)

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No9「病室で」

2008-06-27 | 日記・エッセイ・コラム

                  nonnon日記

夫の入院した外科の病室。病室なので、当然男性ばかりいるが、

冗談が飛び交って楽しい病室。他の部屋からも‘常連’がおしゃべりに来る。

今日の(4人の)話題・・・

・・・トイレに行けない状態の患者の為に付ける尿袋の管の出し入れ(映像を撮る時の管も)について・・・

「若い看護師の扱い、乱暴でスッゴク痛いんよ、完全に‘物’として扱ってるよな」  「ベテランは痛くないけどな」

「抜く時、血ィ出るし」  「恥ずかしいし、痛いし、段々クセになるけど(??)」

「尿瓶で用を足してる時にパッとカーテン開けられて、

‘どうですか’って見られた時も、 嫌だったぞ」

‘ふーん、みなさん、若い女性の看護だと恥ずかしくて困るんだ・・’と思ったので 

「それなら男性の看護師さんがいたらいいですよね」と申しあげたら・・・

「男の看護師はもっとイヤ」と全員一斉否定。

「なんで??」

「プライド傷つくから、男にさわられたくない」  「そうだよな」

・・・・おじさん達にもデリケートな‘都合’がいろいろある。と思ったことでした。

でも・・・自分だったら・・・将来、下のお世話をしてもらうことになったら・・・

やっぱり同性、女同士がいいな。そんな日が来てしまうのかな。辛いな・・・。

 

 

 

 

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No.8「理事長の資質?」

2008-06-23 | 日記・エッセイ・コラム

          マンション日記 (理事長編その7)

地区のマンション理事長協議会に出席してきました。近隣の理事長が20人位、細長いテーブルに勢揃いしていました。100戸以上のマンションも多く、超ベテランの理事長も数人。

60代以上の、定年退職後、という感じのシルバー世代が主でした。議題は「客用駐車場の確保の工夫」とか、「滞納額が資産額を上回って、逃げ回る区分所有者への対処。」とか。
熱心なやり取りが続き、「縁の下の力持ち」風景に、頭が下がりました。
帰り道に、「どんな人が、理事長に向いているんだろう?」と考えてしまいました。・・・・

皆さんがそれぞれ勝手なことを主張しても、受け流せる鷹揚さを持ち・・・
「右」と思っても皆が「左」といえば、「やっぱ左でいいわ」と言える柔軟さを持ち・・・
「面倒」を持ち込まれても、迷惑顔せず、付き合うことができ・・・・
住民の皆さんに対しては優しく、業者に対しては厳しく・・・
(でなければ、マンション全体の権利やお金を守れないことが多い、と実感!)

つまり、羊人間と狼人間の切り替えができ・・・
難しい2面性が要求される上、法律まで勉強させられ、ボランティア色強く・・・
ああ、「そんな理事長に・・・私はなれない・・・」

・・・こんな役、やっぱ私に向いてないんじゃない?・・・
と、思いながら帰宅したことでした。

 

 

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No.7 「夫の入院」

2008-06-21 | 日記・エッセイ・コラム

                  nonnon日記

なんと、夫が鎖骨を折って入院! インターネット囲碁にはまりこんでいる夫、休みの日には、終日パソコンにしがみついているので、目から肩凝りになる。珍しく、軽い運動を、と誘い出すのに成功したら、足が滑って転倒、肩を打って、痛みで動けなくなり、救急車を初体験!

昼ご飯も抜きで、レントゲン、診断を2つの病院ですることに。(前の病院はベッドが空いていなくて) 何とか入院できて、家に帰り、ホットして、親しい友人に電話すると・・・

「あんたね、それね、あんまり夫に付き添わないほうがいいよ。」  
「・・・何で?」
「骨折というのは、軽度なら、ご飯もおやつもしっかり食べれて、しゃべれるから、入院生活結構、楽しめるものなんよ。若くてきれいな看護師さん達に世話してもらって、友達もできれば、夫楽しいはずだから、あんまり長い時間、ついてなくていいと思うよ。」 「ふーん」

・・・そういえば、15年前、夫が痔の手術で入院した時も・・・私が看護師さんに差し上げようと、お菓子を持っていくと・・・夫がサッと‘奪い取って’ナースステーションに走り込み・・・

私が見たこともないような‘満面の笑顔’ でお礼の言葉を述べておりました。
見えない‘尻尾’が、後ろで、パタパタ振れている (犬かな) 感じがしました。(普段よりも‘グレードの高い’ものに出会うと、誰でも感動を隠せないものです。)

「うーん」・・・いつもながらに、この友人の‘慧眼’には感心します。

・・・・そうか、若くてきれいな看護師さん達のいる病院で、妻がべったり付き添うのは・・・もしかしたら・・・レストランに弁当を持って入っている心境?

うーん、夫の‘本当の幸せ’を考えてあげるなら、ちょっと慎重に行動した方がいいかも。 どうせ‘短い間の幸せ。可愛いもんじゃん。’・・・・・

「ね、お茶しよう。」 「うん。」    

電話を切ったあと、私はなんていい友達を持っているんだろう、と

この上ない安定感に包まれたのでした。  

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No.6「どうやって管理会社を変更したか (その1)」

2008-06-18 | 日記・エッセイ・コラム

         マンション日記 (理事長編ーその6)

振り返ってみても、‘よくやれたなぁ’と自分でも感心してる。以前の体制で大規模修繕を迎えたら、皆の‘修繕積立金’がどうなるか心配ー。民主的、ガラス張りの‘開かれた管理組合の運営’を目指して・・・理事長になったはいいけれど、‘旧体制’と繋がりの深い、何かと不評の出ているこの管理会社では・・・というので、まずは、住人の意思固め。

実は私、前の総会で、「妻は区分所有者でないから、管理組合へは参加させない」と‘旧体制’の理事から、危うく締め出されるところでした。(合見積もり要求の署名など集めたもので)けれど、3人位のよそのご主人が「それじゃ、自分が忙しくて、妻が総会や理事会に出席したら、発言認めないってこと?・・・今の時代にそれはないだろ。」 「そうだ、そうだ」と支持してくださって・・・あの時は嬉しかったなぁ、  「この人達の信頼を、何があっても裏切るようなことはすまい。」と心に誓いましたよ。  あの時、危うく締め出されそうになっていた私が、今は理事長の仕事をしているんだから、解らないものですよね。(その後、規約改正して、同居の家族が組合員として認められることになった。)

で、‘住人の意思固め’ですが、主婦同士の繋がりの強みで、廊下で捕まえて話したり、電話したり、しましたね。ついでに、「共用部分と占有部分の範囲」とか調べて、住民の皆さんが関心を持ってくれそうな‘管理組合便り’を書いて、非居住の区分所有者にも郵送しました。関心を持っていただければ、委任状が集まりますから。(チョット計算しちゃったかな。)

管理会社を替える、というと、まず事情をご存知ない方は「なぜそこまで?」と思いますよね。 どうかすると「あんたの方が悪いのじゃない?」といぶかられる可能性も。賛成票を集めるには、「知っていただくこと」が第一と思って、PTAの広報部の感覚で、同じ考えの人を増やすことに努めました。

元々‘管理会社を替えたい’と思っていらっしゃる方は3~4人はいらっしゃいましたから、私の役目は、‘尾ひれ’をつけて、‘その声を大きくすること’だったかも知れません。       人の数が少し揃ってきたところで、‘見切り発車オーライ・・・’‘エーイままよ・・・’ 

決行編(その2)に続く・・・。            

 

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