マンション日記 (理事長編 ーその8)
理事長になって、3ヶ月、管理会社を変えたくて、悶々としましたね。「まだ時機尚早」とか、「誰も付いていかないわよ」とか、いろいろ言われて落ち込んだことも。
‘15万円の簡易スロープを買っただけで終わるのかなぁ、
えらいスケール小さい成果だなぁ。’と残念で・・・マンション新聞に載っている‘管理会社を変更した理事長’の晴れやかな写真を、本当に羨ましく、見ていました。
・・・それである日、思い切って「北海道マンション管理組合連合会」に電話してみました。丁寧にお話を聞いてくださり、法律的なことを、教えてくださったのです。(ノートいっぱいに必死でメモした記録も、後で見れば懐かしい。)
マンションの管理規約や、標準管理規約をいくら読んでも、ピンと来ません。マンションに関する豊富な知識と経験情報のある機関に相談したのは正解だったと思います。これで、法律的知識は一応頭に入りました。どうやって、理事会に提案するか、です。いざ管理会社変更というと、‘マンション運営が混乱するのではないか、’と恐れて、慎重になる理事さんも数人いましたから。そこで、‘変更を望む住人’に声をかけて、修繕委員になってもらい、修繕委員会をその志のある人で固めました。そして、第1回の会合で、「大規模修繕を行う為に、管理会社を再検討したい。」という決議をして、「諮問委員会からの具申」という形で、理事会に提案しました。理事長1人の独断ではない、バックに修繕委員会のメンバーがいるぞ、というアピールでした。
これで理事会はすんなり通過、「管理会社見直し・選定会」の運びとなりました。
修繕委員会では‘早くやってしまおう’という声も上がり、重くて動かせなかった石が急速に転がり始めたという感じでした。
(でもまだ、うまくいくのか、かなり不安でしたよ。)