もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.40 「老齢化対策・その2」

2008-08-27 | 日記・エッセイ・コラム

          マンション日記(理事長編ーその24)          

住人の老齢化の備え、ハード面がもう1つ残っていました。

エレベーターの中の手摺は、総会でも決定済み。

問題は「低位置ボタンの設置車椅子からも押せるように)

(病院には必ず付いているアレです。)

今日、H社から見積もりをもらいました。

1F~5Fまでの壁と、エレベーター内。セットで百数十万円。

・・・・・どうしよう?

皆、どういう意見かな?

上の方の階で60代以上で一人暮らしの方、結構いらっしゃいます。

車椅子で自立生活をするには、絶対必要だけど・・・。

実家の父は、足がかなりおぼつかなくなっても、

シルバーカーに乗っての‘自立生活’を5年以上は楽しみました。

一戸建てなので、手摺やスロープはもちろん、自由に家を改造して。

ヘルパーさん達や看護士さんにもお世話になりながら、気ままな

一人暮らしをずっと貫きました。

BUTこのマンションで、できるだろうか・・・?

廊下手摺は付けたけれど、ドアが重いし・・・。

BUTあんまり、老齢化設備に力入れると、

一層高齢入居者が増えて、仕舞いに、ケアホームにならない

BUT,自分の身になって考えると、設備があると安心である。

はてさて、理事会では皆さん、どうおっしゃるか・・・。

住民全体でアンケートをとると、反対の方が多いかも。

BUT,多数決じゃなくて、一番弱い人に合わせなくてはいけない

こともある・・・・。

BUT,皆のお金を合意なしに使うわけにはいかない・・・・。

 

切々と訴える‘組合便り’でも書いてからアンケートしようか?

まずは、来月の理事会で・・・・。

 

 

 

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No.39 「理事長は姑化?」

2008-08-26 | 日記・エッセイ・コラム

           マンション日記(理事長編ーその23)      

管理会社を変更して3年目、

担当者も管理人も実によくやってくれました・・・。

しかし・・・である、そんなに褒めてばかりはいられない

・・・こともある。

花壇の草取り、水やり。

この間、植栽の中の草が気になったので、高い位置の花壇に上って、

せっせと草むしり・・・しておりました。

管理人「やァ、理事長、私がやりますよォ」

私「今まだ、お昼休み中じゃないの?」

これだけ草ボウボウなのに、ホッタラカシじゃないのよ。・・・と

実は思いながら・・・角が立たないよう、気ィつかいました。)

で、その後、管理人さんの目の前で、ゴミを拾った・・・・。

これって、TVドラマの姑役

先週は、裏庭花壇に水やりする時、管理人さんが、アリ駆除剤

を撒いている場面に遭遇。

「No.28 自然破壊」に書いた通り、‘アリ駆除より水撒きを’

伝えているのだけれど、・・・・見解の相違。

私「その駆除剤、草花を傷めない?見慣れない薬だけど?」

管理人「いえホームセンターに売っていますよ。」 

(・・・・むむむ・・・でもまァ、少しなら、仕方ないか・・・・。)

沈黙して別れる2人であった・・・。   

この頃・・・だんだん・・・姑気分!

今まで、うちのマンションは色んなタイプの管理人さんに出会いま

した。

パソコンばかりやっていて、ちっとも掃除してくれなかった人・・・

独自の‘裁量’の範囲をどんどん広げていってモメゴトとなった人・・・

過去には、管理人さんと‘怒鳴り合い’をした理事長もいました。

今の管理人さんは除雪ではめざましい働き振りで住民の評判は上々。

良い管理人さんに育ってもらう為の働きかけも、

役員の仕事と思うのですが・・・・。

時に賞賛、時に姑・・・。

(管理人さんは、年長男性で、ちょっと言いにくいのですが・・・)

理事長は管理を委託している側の代表、マンション住民の住環境を

守る立場なので、
へらへらと妥協ばかりはしていられません。

それにしても・・・

言いにくいことを、あまり角をたてずに言う方法・・・

ないものでしょうかねぇ・・・。 

 

 

 

 

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No.38  「競争のない国」

2008-08-23 | 日記・エッセイ・コラム

               nonnon日記

北京オリンピックも後1日で終わる。

世界的レベルの素質と能力に恵まれた選手たちが、

力の限りを出し切って競い合う姿は、爽やかで、感動的だ。

競争に勝つ。‘自分の弱さに負けない’素晴らしい言葉だと思う。

でもその一方で・・・・・へそ曲がりな私は・・・・

金銀銅のあの表彰台を見るとき、つい思い出してしまう映画がある・・・・。

それは「セブンイヤーズ、イン、チベット

ドイツの登山家2人が遭難して助けられ、7年間チベットで暮らした思い出。

客人として、手厚いもてなしを受けて幸せに過ごす2人。

アイススケートで友人と競争して、(女の子に)カッコいいところを見せようと

勝とうと頑張った主人公に、女の子は言うのです。

この国では、人より優れようとすることに、

価値を置かないのです。

人の役にたてることが価値あることなのです。」

資本主義に程遠い国なので、

当然、産業の発達はないけれど、人々が心穏やかに暮らしている、

そのチベットにやがて中国共産党の軍隊が押し寄せてくる・・・・。

そういう映画でしたが、私にとっては、カルチャーショック。

チベット仏教って、あの「ながーい箸で、自分だけ食べようとする人

は飢えて、互いに食べさせあうことのできる人は生きられる

というお話の教え、そのものの国かな、 と思いましたよ。

現実にそんな国があったなんて・・・・。驚きでした。

・・・(近年、紛争が報じられましたが。)

医療が発達してなくて、早死に(私はもうできないけど)しても

そういう国に住んだ方が、結局、人々は幸福度が高く、生涯を生きられるのでは?

などと、本気で考えたりする・・・のですが、

今日も健康補助食品を(目に良いルティンなど)買って来る・・・この

矛盾を・・・・どうしましょう?

 

 

 

 

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No.37 「老齢化対策・その1」

2008-08-21 | 日記・エッセイ・コラム

           マンション日記(理事長編ーその22)    

 前回の理事会で 「孤独死」 対策が必要ではないか、

という意見が出た。うちのマンションは築20年以上。

いつの間にか、気付けば、  居住者の半数位が大体60才以上である。

今回の大規模修繕で、スロープ、ロードヒーティング、手摺、自動ドア等の

バリアフリー化工事や、(歳をとると、視界が暗くなることに備えて)

マンション周辺に壁照明やセンサーライトの設置も完了。

(共用部分の変更が多かったのでアンケートが大変でしたが)

高齢化対策として、 ハード面は一応、充実。

今度はソフト面である。

管理会社担当者に聞けば、「担当マンションで、必ず年に1~2件は、

孤独死が出ていますね。」・・・・・ウーン、世相かな。・・・・・

うちのマンションでは、まだそういう例は出ていない。

人道的側面はもちろん、資産価値も下がるであろう。

ウーン・・・どうしたら良いのであろう?・・・・

インターフォンは、非常警報ボタンを押すと、管理人室と警備会社に繋がるが、

・・・・ウッと、心臓発作が起きた時、台所の壁まで、行れば良いが・・・。

警備会社で非常ベルの‘個人契約’もあるそうだが、・・・

「あたしゃ、まだまだ大丈夫」  とか言って‘準備’しない人が多そう。

管理人に‘お元気ですか?’コールを頼む?

人数増えると負担になるので、有料で?

でもそれ、個人負担かな、管理組合負担にするかな、

個人負担にすると、管理人や管理会社から

‘手厚いケア’のあるお年寄りと、‘手薄いケア’のお年寄りの、

格差’が生まれないだろうか。・・・・・

アンケートを取って、総会にかけるのかな。

その前に20年そのままの‘管理規約の更新’をやりたいけど・・・・

今の理事会はメンバーに恵まれています。

このチャンスに‘やれることは、ヤッタルデー’

でも私、いつも思うのですが、(カウンセリングボランティアの時も)

なんでこう、お金にならないことにばかりに、やる気が出るんだろ

数年前、中学生の塾をやっていた時、(17年間の思い出もその内、

ボチボチ書きます)   ある生徒の言った言葉・・・。

私の・・‘将来を考えなさい’・・に対して・・・

「将来なんて、どうでもいい、‘今’が大事!」

・・・・むむむ・・・・と、その生徒の気迫    に負けて

何も言えなかったワタシ・・・。

規格外のエネルギーを持っていたあの子・・・

今はどうしているだろう・・・・。

そう、将来を考えず、を考えるのが‘若さ’

とりあえず、興味を持ったことを追いかける。それで行こう!

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No.36「戦争と父」

2008-08-16 | 日記・エッセイ・コラム

             nonnon日記

 私の父は被爆者である。

当時、広島大学の学生で、理科系だった為に徴兵を免れていた父は

たまたま8月6日の‘その日’ー

風邪をひいて研究室に出掛けず、下宿の2階の部屋で寝ていた。

喉が渇いて、1階に水を飲みに下りた時に、‘閃光’が走った。

下宿は山の手にあったそうだが、後で2階の部屋を覗くと、ガラスの破片

だらけだったそうで、あのまま布団に寝ていたら、体中、ガラスまみれに

なっていただろう、と言っていた。

その後、町中から、体中焼け爛れた人々がぞろぞろ、山の手に避難して

来たそうで、‘水をください、水をください’と訴えるので、水を飲ませて

あげると、ガクッと、息を引き取った人がいて、

それから父は、お水をあげてはいけない、と判断したそうだ。

 川の中には人が沢山浮いていて、それはもう

恐ろしい地獄図だったそうで・・・、父もあまり多くは語りたがらなかった。

陸上の選手で、体が丈夫だった父は、後で鼻血が出ただけで、何も

後遺症はなかったようだ。         

その後、戦争未亡人で実家に出戻っていた母に‘執拗に’アタックして

ゴールインしたのだから、原爆も終戦もなにせむや・・・。

常に‘希望’と‘恋心’を忘れない‘タフな父ちゃん’・・・・。

母が67歳で亡くなって2年間は悲嘆に暮れて、お墓の前で酒飲んで

酔っ払って寝たり・・・・。

‘お母さんが、ここにいればいいのになぁ’と言ってお酒を飲みながら

リビングテーブルの私の向かい側でワーワー泣いたり・・・

しかし3年目、積極的に‘合コン’など出かけ・・・

その後の‘恋’も私が‘知ってる’だけで2回??

87歳の今も病室で  ‘あの看護士さんが一番可愛い’ とか・・・

・・・・やれやれ・・・・娘としては・・・・ヤレヤレ・・・・。

 

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